January 26, 2015

『新』アリアドネの糸

E301野口悠紀雄氏の著作に『「超」整理法』と言う本がある。
1993年出版で私が購入したのが94年なので、もう20年以上前である。
この本の傑作なところは、「情報は、分類し整理すること自体、不可能であり、無駄である」とバッサリと切り捨てているところだ。図書館のように専門のスタッフが居る所以外、情報を分類し、索引を作り、検索する整理は事実上不可能であり、個人等での情報管理を図書館方式を理想とする整理を行ったところで必ず破綻すると言うのだ。
だからと言って、情報を無秩序に収集すると、それもまた破綻する。

野口氏は、情報整理の唯一の解決策『アリアドネの糸』として時間軸を提案している。
具体的には、紙の情報は入手or作成した日付を書いた封を開けた封筒に入れて並べる『押出しファイリング』、当時普及し始めたパソコンに関しては年月をフォルダー名にして電子的な情報ファイルを保存する方法を提案している。一方、スケジュール管理とノートについてはパソコンよりも従来通りの紙の手帳・紙のノートが良いと結論付けている。

この本に感化された私は、早速実行してみた。紙の情報は押出しファイリングに、電子情報は年月をフォルダー名に入れた。スケジュール管理は紙の手帳に、ノートはA5サイズの大学ノートにした。

20年を経て、どうなっているか。

『押出しファイリング』は早々に破綻した。早々と言っても5~6年はもったが。
今となっては『押出しファイリング』は悪名が高い。「封を開けた封筒に埃が入る」とか「古封筒を並べるのはみすぼらしい」と言ったものだ。
しかし、私の『押出しファイリング』が破綻したのは、埃のせいでも見た目でもない。野口氏が『押出しファイリング』で扱うと想定していた情報と私の情報では、質・量・保存期間が違っていたためだと推定される。
「超整理法」の中で明言されてはいないが、野口氏の扱う情報は主に他の人が作った情報で、また平均的な保存期間も3~5年程度を想定していたように思える。これなら『押出しファイリング』の長さで160センチほど、仮に8センチに入れたなら20冊ほどになる。この程度の量であるなら、『押出しファイリング』は機能する。
問題は私の扱う情報は、私自身が作ったものが主体であり、その保存期間はずっと長いことだ。
誤解の無いように断わっておくが、私だって扱う情報量の9割9分は他の人が作った情報を受け取ったものだ。しかし、量で言えば1%、個数で言えば、その10倍は自分で作った情報があり、その上、保存期間が長い。
他の人が作った情報は、多くの場合、その人が良く推敲し整理まとめてから発表する。そのため、紙にして10ページ以上になるのが普通だ。しかし自分で作った情報はまとまっておらず、整理もされていない。量的にも少なく、極端な場合、紙一枚に数行の数式を書いただけのものまである。一つの情報あたりの紙の量が少ないが、その代わり数はある。
これらの紙の情報は思い付きを書きなぐったものが大半で、ほとんどが何の役にも立たない。ところがだ、数年とか時には10年以上経って再び必要になる時が来る。もちろん、思い付きの書きなぐりの全てが数年から10年後に再び役に立つのではなく、逆に大半は20年過ぎても再び見られることもないものだ。ごく一部のみが再び役に立つことがあるのだが、この場合の平均は7年くらいではないかと思っている。私の場合、未来を予想してアイデアを考え、それを書きなぐっておくのだが、時代が早すぎて受け入れられないことが多い。その後、何年か経ち、環境が変わり私のアイデアが受け入れられる素地ができると、そのアイデアの情報が再び役に立つ。つまり私のアイデアは平均して7年ほど時代を先取りしているわけだね。
『押出しファイリング』が有効なのは、保存期間が3~5年程度だと既に述べたが、私のアイデアは平均7年、最長20年の保存期間が必要だとすると、まるで足りない。じゃあ、情報の99%を占める他人が作った情報を捨てれば良いじゃないかと言われそうだし、実際にやってもみた。しかし、やってみると自分の作った情報と他人の作った情報を分類するのも意外に大変だ。結局、自分と他人の情報を分ける作業の2回目くらいで『押出しファイリング』自体を止めてしまった。

年月をフォルダー名に入れた電子情報はどうなったか?
実は仕事上の電子ファイルは、いまだに年月をフォルダー名に入れている。
調べてみると、1998年12月から現在まで、ファイル数にして1万8千、容量19.8GBになっている。(98年11月以前のファイルは、PC換装の時にCD-Rにバックアップしたままになっている。CD-Rにバックアップしているくらいだから、容量的には大したことない)
では、プライベートの電子ファイルは?
実は、仕事上の電子ファイルは、ほぼ強制的にMS-WORDやEXCEL、PowerPointを使うことになっている。しかし、プライベートの情報は、LaTeXで作っているし、その他、CやRubyのプログラムなど、自分で作る情報のほとんどはテキストファイルだ。例外は写真・動画と絵くらいのものだ。
テキストファイル形式に限るなら年月をフォルダー名にして管理するよりも良い方法がある。CVSやGitだ。2000年頃にCVSを使うようになり、数年前にGitに切り替えてから、ほぼ全ての自作電子情報は、CVS・Gitで管理している。
他人が作った情報や、自作でも写真・動画・絵の電子ファイルは、困ったことに自宅のファイルサーバーに無秩序に取り込んでいるだけだ。ファイルサーバーを調べてみると、その総量は1TB、ファイル数にして400万を超えていた。

一方、『超整理法』ではパソコンには向かないと書かれていたスケジュール管理だが、これは、逆にパソコン等での電子的な管理に成功している。
2003年にザウルスと言うPDAを購入したことを切っ掛けに電子的なスケジュール管理を始めた。この時はザウルスだけで集中管理していた。2009年にノートPCを購入した際に、スケジュール管理プログラムを自作した。Rubyを使うことで、LinuxでもWindowsでもクロスプラットフォームで使えるようにし、携帯電話も含めて、スケジュール情報が同期できるように作っている。現在、Windows8.1のタブレットPC上でも全く同じプログラムでスケジュール管理している。

最後のノートが最大の問題。
A5サイズの大学ノートは、50冊を超える頃に破綻。
2005年以降、システム手帳に切り替えたが、これも同じくらいの量に膨れ上がり、破綻状態。特に『押出しファイリング』が破綻して以降、自作情報の多くが、システム手帳に書かれるようになってから、情報量の爆発的増加が酷い。
前半の大学ノートは必然的に時系列に並んでおり、後半のシステム手帳の情報はバックアップファイルに分類してファイリングしているが、結局、検索が難しくて再利用ができない状態になっている。その大半は、私の考えたアイデア。多くは「アイデア倒れ」なんだが、検索さえ上手くできれば、再び役立つ時が来るかも知れないのに・と言う状態だ(野田司令の20年以上にわたるアイデアノート・・誰か整理してくれないかな)

『新』アリアドネの糸
ここでやっと本題に戻る。
超整理法は、時間軸をアリアドネの糸にしていた。しかし、時間軸のアリアドネの糸は、せいぜい3~5年の情報管理にしか有効でない。分類は、システム手帳のバックアップファイルで再挑戦したが、やはり機能しないことを再確認しただけだ。

それでは、アリアドネの糸として、時間軸に代わるものは何だろうか?
もっと長い期間、もっと大量の情報を扱える、そんなアリアドネの糸は何だろうか?
前述したスケジュール管理プログラムを自作している時に気が付いた。
新しいアリアドネの糸、それは『乱数』だ。

自作したスケジュール管理プログラムは、複数のパソコンで使えるようにしている。また、電車通勤している最中にスケジュール管理する私のライフスタイルに合わせて、それぞれがスタンドアロンで動くようにしている(今でこそ、電車内でのネット接続は難しくないが、当時は不可能に近かった)

Aと言うパソコンで入力したスケジュール情報が、Bと言うモバイル端末に反映される。電車の中のネット非接続状態でB端末で修正したスケジュール情報が、次にインターネット接続されたときに同期される仕組みだ。

プログラムを作り始めた当初、スケジュール情報の識別つまりアリアドネの糸として、やはり時間軸を使っていた。たとえば、2015年1月30日10時開始の会議なら、2015013010と言う識別子IDとした。しかし、この場合だと、2つの会議がダブったような場合、区別がつかなくなる。たとえば、PC Aから「1月30日10時にA衛星の会議」、端末 Bから「1月30日10時にBロケットの会議」と入力するとコンフリクトが発生する。また、会議の開始時間を変更するとIDまで変わって、元の時間と変更後の時間の2つの会議情報ができてしまう。
そこで、会議の開始時間ではなく、入力した時間を秒単位で表した数字をIDとした。しかし、不都合が起きた。秒単位での時刻ではIDが重なってしまう可能性があるのだ。人間がキーボードやマウスでスケジュールを一つずつ入力するなら、秒単位でIDが重なることはまずない。しかし、「毎週月曜日の10時から定例会議」のようなスケジュールの場合、同時に複数のスケジュールが発生するのだ。「毎週月曜日の10時から定例会議」のような場合、一連のスケジュールを同一としてIDを一つだけ割り振るという方法も考えたが、「2月2日の月曜日だけ、10時30分からに変更」などがあり、それも駄目だ。

考えた挙句、3年ほど前に、IDとして『乱数』を使うことにした。厳密には、『SHA-1と言う暗号的ハッシュ関数を使った疑似乱数』だ。入力した時刻(1000分の1秒刻み)と乱数などなどを元にSHA-1でハッシュを作って、それをIDにする。SHA-1を使ったのは、3年前には今ほどSHA-1の脆弱性が取り出さされていなかったからで、今だったらSHA-256を使ったかもしれない。まあ、個人的な使い方でSHA-1で問題になることもなかろうけど。

スケジュール・プログラムの管理IDにSHA-1ハッシュを使い始めて3年、問題が起きていないから、それなりに有効なんだろう。そこで、スケジュール以外の情報つまり『押出しファイリングに入れていたもの』『電子情報』『CVSやGitで管理しているテキストファイル』『紙のノートに書いているメモ』をSHA-1ハッシュを使おうと思い始めた。(Gitは元々SHA-1で内部管理しているけどね、と言うかSHA-1ハッシュを使おうと思ったのはGitからヒントを得たんだけど)

情報の整理で、大きな問題は、次の2つである。
・保管場所
・検索
保管場所も検索も、情報を再利用する時に必要なものである。と言うか、再利用しないのなら、情報は全て捨てちまうのが最善の方法だ。
すなわち、再利用しやすい様に情報を保管し、検索するようにしておくことが、情報整理に重要なわけだ。

例えば、私が20年以上に渡ってアイデアなどをメモった紙のノートは、本棚の2段を占める。仕事上の電子情報、1万8千のファイル総容量19.8GBを全て印刷するとたぶん大変な量になるであろう。A4コピー用紙は、1枚4グラムらしいので、1つのファイルを印刷すると平均10枚(両面印刷で20ページ)になると仮定すると、680㎏になる。
ファイルサーバーの400万のファイルは、同じ仮定だと160トン(!!)になる。

当たり前だが、こんな量の情報を紙の状態で保存するのは困難だし、ましてや持ち歩くことなど不可能だ。唯一「本棚の2段を占める紙のノート」だけは保存可能な量だが、それでも持って歩くことは不可能だ。
「別に持って歩く必要ないだろう」と言われそうだが、そんなことはない。いつ何時、昔の情報を再利用することになるか判らない。だから、常に持って歩くことができれば、それが本当にベストなのだ。

紙のノートの場合、スキャンすると1ページあたり20kバイト程度なので、ざっと計算しても総容量200MB程度にしかならない。仕事上の電子情報19.8GBなど、最近のノートパソコンなら十分に入る。USBメモリも64GBで2千円強だ。暗号化しておけば、仮に紛失してもセキュリティ上の問題はないだろう。
流石に400万個で1TBの情報は多い。しかし、ファイルが重複している部分を除くと、200万のファイルで800GBに減る。さらに、まず使わないであろう巨大な動画を除くと、350GBになった。これなら、大きめのHDD内蔵のノートPCなら入るだろうし、SSDのように小さなストレージの少ないPCやタブレットでも、500GBのUSB HDDが6000円程度で売っているので問題はない。128GBのUSBメモリが5000円程度なので、それを3つと言う方法もある。要は全ファイルを持ち歩こうと思っても不可能ではないのだ。1TGBのUSB HDDが7000円なので、本当に全て持ち歩いても良いかも知れない。
とにかく、電子ファイルなら全てのファイルを保存することも、持ち歩くことも可能だということだ。

さて、保管する方法があるなら、残った問題は検索だ。どうすれば、再利用する情報を効率良く検索することができるかだ。情報の整理は、検索を効率的に行うかが鍵だと言っても過言ではない。

情報を分類するのも検索を効率的に行うためのものだ。野口氏は、頭から分類整理することを否定しているのではなく、図書館のように専門のスタッフが居れば分類し索引を作ることも有効であることを認めている。個人の情報の場合、分類することも不可能に近いくらい難しい上に、索引を作ることは非効率で非現実的だと言っているだけだ。

では、個人の情報の場合、どうやって検索するか?
全く無秩序で並んでいる情報から目的の情報を探すには、一つ一つ情報を取り出し探している情報かどうかを調べる必要がある。情報の総数が10個なら、最大10回調べれば、目的の情報を取り出せる。運が良ければ、1回目で見つけることができるし、運が悪ければ9回だ(9回目に調べて、それまで全て違う情報なら10個目の情報が目的の情報である)。平均すれば、(1+9)÷2=5回で見つけられる。1000個情報が保管されていれば、平均500回だ。
野口氏の提案のように、時間軸をアリアドネの糸としている場合、1000個の情報の中から見つけるのは、もっと少なくてすむ。
例えば、時間順に左から右に並んだ1000個の情報から2001年1月1日に書いた資料を見つけ出すには、まず、1000個の情報の真ん中の情報の日付を見る。1996年8月17日だ、つまり目的の資料は、もっと左にある。次に真ん中と右端の半分、つまり全体では4分の3のところの日付を調べる。2009年9月20日だ・・・
この方法だと、n回調べると2のn乗の情報の中から目的の情報の資料が取り出せる。10回調べれば、1024の情報から目的の資料が取り出せる。
情報の総量が100万個なら、一つ一つ調べると平均50万回かかるのが、アリアドネの糸を使えば、20回で済む。

アリアドネの糸としてのIDは、時間軸に限る必要はない。
検索に必要な回数を少なくするには、IDを比較した時の前後関係が崩れないことが重要だ。A<B でB<Cならば、必ずA<Cになる必要がある。時間軸なら、Aの日付がBより前、Bの日付はCより前なら、Aの日付はCより前なので、この関係は明らかだ。 グー・チョキ・パーのように グー>チョキ、チョキ>パーなのに、グー<パーのような関係はIDに向かない。

SHA-1ハッシュは160ビットの2進数であり、実体は0から1461501637330902918203684832716283019655932542975までの整数だ。だから、SHA-1ハッシュは、比較した時の前後関係が崩れることは有り得なく、従って、アリアドネの糸としてのIDとしての要件を、少なくとも一つは満たしていることになる。

ここで問題は明らかだ。「そんな大きな数をIDとしても、数自体を覚えられない。資料の内容とIDを対応付けるためには索引が必要で、索引を作ることは、図書館のように専用のスタッフが必要だと野口氏も言っている」と。

まさに野口氏は、この点を付いて、アリアドネの糸としてのIDに時間軸を提案している。資料を作ったり受け取ったりした日時なら索引を作らなくても判るであろうと。

しかし、『押出しファイリング』だけでも5~6年、電子情報を年月をフォルダー名にして保存する方法なら20年も試した結果、野口氏は意図してかしまいかは別として、言外に「資料を作ったり受け取ったりした日時を覚えている」と言う「記憶」を「索引」として使うことを示唆していることに気付いた。

あなたなら、資料を作ったり受け取ったりした日時を正確に覚えているだろうか?
私の経験から言うと正確に日付を覚えているのは、せいぜい数カ月から1年くらいだ。それも超整理法を始めた30代前半の頃の話で、50代の現在では記憶力はずっと落ちている。正確な日付ではなく、年月程度に精度を緩めても、覚えていられるのは、3~5年が限界だ。

今一度、あなたに聞こう。
「10年前の今日、あなたは何をしていたか?」
覚えていないだろう。

私は?
私だって、10年前の今日、何をしたか何て覚えていない。
しかし、10年前の今日、何をしたかは判る。何故なら、私は日記を付けているからだ。

私は、超整理法に関わらず、30年以上日記を付けている。その間に一部抜けもあるが、それを引いても都合25年以上日記を付けている。
私は、もう習慣になったので苦痛ではないが、一般的に日記を付け続けるのは相当きついことらしい。

「アリアドネの糸としてのIDに時間軸を使う」と言うことは、言外に「記憶か日記を索引代わりにする」ことを示唆し、そのためには「記憶の限界ないにするか、多くの人が付けることをためらう日記を付けるか」が必要となることだ。つまり、野口氏自身が言う「索引を作ることは不可能だ」と言う状態に、ある程度以上の期間の情報を扱う場合には、なってしまう。

そもそも、索引を人間が作ること自体間違いなのだ。1万を超える情報、もしかしたら、200万を超える数の情報の索引を人間が作ることは不可能に近い。コンピュータに索引を作らすべきだ。全文検索機能などを使ってコンピュータが索引を作るなら、アリアドネの糸として、時間軸を使おうがSHA-1ハッシュを使おうが変わらない。

SHA-1ハッシュには次のように3つの長所がある。
(1) 分類などを行わずに情報を整理できる。
(2) IDが重複しない。
(3) 情報の重複を防げる。

(1)については、SHA-1ハッシュは時間軸と同等である。しかし、時間軸を除く分類などに比べると、SHA-1ハッシュの方が(少なくとも図書館など専門スタッフが居る場所以外は)優れている。

(2)は、既に述べたように、同時に作っても、また、複数の人が同時に入力しても、(確率的に)IDが重なる可能性は、考慮に当たらないほど低い。

(3)については、少し詳しい説明が必要だろう。
私の自宅のファイルサーバーにある情報は、400万個の総量1TBのファイルが重複を除くと、200万個の総量800GBのファイルになると既に書いている。逆に言うと、200万個の総量200GB、一つあたり平均100KBのファイルが重複していたってことだ。(一つのファイルが重複するのは2つまでとして計算。実際は3つ以上重複する可能性もある)
ハッシュについて知識のある人には常識だが、ハッシュを作成するときに入力が異なれば違うハッシュを生成し、入力が同じであれば同一のハッシュを生成すると言う性質を持つ。入力は文字列であっても数字であってもファイルの中身全体であっても構わない。
私のファイルサーバーの中に重複して存在したファイルは「同じファイル名だが違うフォルダーに入っていた」か「違うファイル名でも中身は同じ」状態だろう。逆に「同じファイル名でサイズ・日付ともに同一でも内容の異なるファイル」もあり得る。
一つ一つファイルの内容を比較すると非現実的な時間がかかる。ファイル毎にハッシュを作って、ハッシュ同士を比較した方が速い。実際、私のファイルサーバーの内容調査した時もハッシュを用いた。
それならいっそ、ハッシュをIDとして管理すれば、重複したファイルでも一元的に管理できるのでは?と言う発想が源流にある。

前述したように、既にスケジュール・プログラムの管理IDに『新アリアドネの糸』SHA-1ハッシュを使う試みには成功している。
次は、『新アリアドネの糸』SHA-1ハッシュを「ファイルサーバーにためこんだ大量の電子情報」と「紙のノートの置き換え」の管理に拡張しようと考えている。

うまく行くかな?

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March 18, 2014

Windows8.1の8インチタブレットのMiix 2 8を買った

E2932秒月末にWindows8.1の8インチタブレットであるMiix 2 8を買った。
このMiix 2 8、最新のATOMであるBay Trail-T Z3740を使った8インチタブレットであり、昨年11月に発売されてから、ずっと欲しかったものである。
なぜ、2月末まで待ったかと言うと、発売直後は品薄で実売価格も下がらないでいた。これが、クリスマス・年末年始シーズンに続いた。この状態が中国の旧正月である春節まで続くと予想していた。案の定、春節の後、品薄が解消し、価格が下がった。Miix 2 8の生産地は中国だからね。アマゾンでポチったら、特別料金なしで翌々日には届いた。早いものだ。早速、起動してみる。最初にマイクロソフトアカウントに登録するのが面倒な点と、発売からの間にあったアップデートに時間がかかったものの、Winodows8.1本体は、それなりにレスポンスが良く使いやすい。入手2日目には回復ドライブをUSBメモリに移してリカバリー用のパーティションを解放してしまった。私が買ったのはSSDが32GBのモデルなので、ストレージを少しでも確保したい。USBメモリに回復ドライブを作ったので、これでLinuxをインストしても、いつでも戻せるぞ・・と言っても、まだBay Trail-tへLinuxのインストに成功したと言う報告は無いので、未だ挑戦してないが。
その後、不要と思われるプリインストールアプリを消して、かなりストレージを空けた。また、タッチキーボードは意外と使いやすいのだが、流石にタッチタイピングはできないので、Bluetoothキーボードも買い足した。
こんな感じで約3週間弱使っている。たった3週間なので、とても使い込んでいるとは言えないのだが、Windows8.1、特にモダンUIは中々良くできていると言うのが、現在のところの私の感想だ。

と、ここまで読んで「マイクロソフト&Windows嫌いの野田が未だLinuxをインストしてないなんておかしい」と思ったかもしれない。確かに一つ前のノートPCは、買って2週間ほどでUbuntuとのマルチブートにしたくらいの私である。

実は、私はLinux好きなのでは無く、マイナーOS好きなのである。厳密に言うと、現時点ではマイナーOSであるものの、今後ブレークするOSを予想して導入するのが、好きなのである。例えば、今から22年前に、当日主流だったPC9801ではなく、PC/AT互換機を買って、DOS/VとWindows3.0を入れたのも「マイナーOSを導入して、その後ブレークを予想した」からだろう。まあ、私が導入したOSが必ずしもブレークしたわけでもなく、OS-9/68000やOS2のようにマイナーのまま消えていったOSも多い。
その中でLinuxは、ブレークとまでは行かないまでも、普及が進んだOSだ。最初にLinuxを導入したのは15年くらい前だと思うが、その頃は本当にマイナーだった。その後、ディストリビューションが増えるたびに使い易くなり普及が進んだ。今のUbuntuなど、インストはむしろWindowsより楽になっている。
その代わり、マイナーOSとしての魅力はなくなった。我が家のWindowsXパソコン3台はUbuntuへの移行は終わっており、ホームサーバーはDebianであるので、既に4台のLinuxが動いている状態だ。

そこで、今のマイナーOSは・・・と目を付けたのがWindows8.1なのである。
大マイクロソフトの最新OSがマイナーOSだなんてと思うかもしれない。実際、秋葉原の量販店では、Windows8.1のパソコンが大量に売られている。
しかし、ネットなどを見てみるとWindows8.1の評判はすこぶる悪い。秋葉原の量販店でも、Windows8.1より、Winows7パソコンの方が高い価格で売れている。

正確には、Windows8.1そのものの評判が悪いのではなく、Windows8.1のユーザーインターフェース(UI)であるモダンUIの評判が悪い。そのため、私の周りでWindows8.1を導入した人も、ほとんどがWindows7風のクラシックなUIに切り替えるアプリを入れたり、クラシックなUIに近いデスクトップに切り替える以外にモダンUIを使わないと言う人ばかりだ。
そこで、現在のマイナーOSとも言えるWindows8.1&モダンUIを使ってやろうとタブレットPCを購入したわけだ。特にキーボードの無いタブレットなら、モダンUI主体にならざるを得ないだろうからね。

で、使ってみると、そんなに悪くはない。
まず、レスポンスが良い。これは、モダンUIのせいと言うより、Bay Trail-t CPUの性能とWindows8.1がOSとして良くできているからかも知れない。特にWindows8.1のOSとしての出来は、起動・シャットダウンの速さ、USBやBluetooth等のインターフェース設定の容易さ、ネットワーク接続の簡易さ、アプリがほとんど固まらないなど基本的な性能が良く、相当作りこんでいると見受けられる。Vistaの時と大違いだ。
モダンUIも噂程には悪くない。多少、慣れるのに時間はかかるが、3日もすればコツをつかめた。コツをつかむ前に「ナレーター」と言う機能をONにしてしまい、タッチパネルだけの状態でOFFにできずに困ったこともあったが・・・
慣れてしまえば、モダンUIは使いやすい。ユーザーインターフェース(UI)が大幅に変わると、ユーザーが猛反発するのは今に始まったことじゃ無い。Windows95が出た時もWindows3.0が出た時も、そうだった。ひどい話では、PC9801が出たころ、エラーメッセージが漢字で、その上カラー表示だったと言うだけで、非難された。どれも今となっては正常進化で、ユーザー側が食わず嫌いでついて行けなかっただけなんだけどね。
Linuxの世界も例外ではなく、UIの変化で混乱する。私の使っているUbintuも例外ではなく、3年ほど前から、unityと言うUIになったのだが、これが如何にも中途半端だ。それまでのgnomeに比べて見た目が派手になっただけで、特に機能的に強化されたところはない。むしろ色々な機能の在りかが判りにくい分だけ使いにくい。少なくとも2年以上、毎日のようにunityを使っているが、未だにunityの良い点を見い出せないでいる。
だが、unityは未だましで、私にとって最悪のUIの変化は、KDE4だった。KDE3まで、私はLinuxのUIにKDEを使っており、オリジナルプログラムのGUIもKDEのAPIであるQtを使っていた。ところが、KDE4は見た目は派手だが、全く使い物にならないUIで、その上、Qt4もQt3以前とは、ほとんど互換性のないものだった。このため、それまで作りためたプログラムも、ほとんどが使えないと言うことになった。私はKDEに見切りをつけ、gnome2と、そのGUIであるgtk+に切り替えたのである。
これらのunityやKDE4に比べたら、Windows8.1のモダンUIの方が遥かにましである。使用開始わずか数日で、モダンUIはの使い方が判っただけでなく、むしろ今までのUIより使いやすいと思うほどだ。

しかし、Windows8.1を使って初めて判ったのだが、モダンUI用に作られたアプリはモダンUIで動作するんだけど、昔にながらのUI用に作られたアプリは、例えモダンUIのスタート画面から起動しても、クラシックなUIであるエアロを使ったデスクトップに切り替わってしまうのだ。

改めて説明すると、Windows8.1には「モダンUI」とクラシックなUIである「エアロ」の二つのユーザーインターフェースがある。「モダンUI」はスタート画面に代表されるタッチパネルも考えたUIで所謂Windows8.1の悪評の原因となった斬新なユーザーインターフェースだ。片や「エアロ」はデスクトップに代表されるWindows7以前と同じようクラシックなユーザーインターフェースだ。

「モダンUI」はタッチパネルでの操作に向いているが、アプリが対応していないと使えない。モダンUIに対応していないアプリを起動すると、自動的にユーザーインターフェースが「エアロ」に変わってしまう。Windows8.1導入以前から使っているアプリは当然モダンUIに対応しているわけがないから、「エアロ」で動作することになる。「エアロ」はタッチパネルでの操作に向いていないから、キーボードとマウスが欲しい。
じゃあ、モダンUIに対応したアプリに切り替えれば良いかと言うと、そうも行かない。モダンUIに対応したアプリの絶対数が少ないのだ。例えば、この文章はエディタである秀丸で書いているが、秀丸はモダンUIに対応していない。最低限の文字入力はタッチキーボードから行えるが、タッチキーボードにはファンクションキーも無ければ、上下移動のカーソルキーすら無い。もちろん、二本の指でズームする事もできない。秀丸に限らず、モダンUIに対応したエディタを未だ見つけていない。Windows8.1標準のメモ帳ですら、モダンUIに対応していないのだ。この文章を書いている最中に、FirefoxがモダンUIに対応を断念したと言うニュースが入ってきた。モダンUI対応のアプリ増加も期待薄のようだ。

「そんなにモダンUIが良いなら、そもそもタッチパネル操作の元祖のiPadやiPhone、Androidにすれば良いのに」と思う人も居るかもしれない。
私も、そう考えた時期もあったし、実際に安物ではあるが、Androidタブレットを購入して試してもみた。だが、駄目だった。これらは私が求めているものでは無い。

私の結論は「iPadやiPhone、Androidは、消費=受動的道具であって、生産=能動的道具ではない」だ。これらはアプリを自分で作るのではなく、他から受け取るだけだ。アプリどころか、コンテンツですら受け取って、閲覧だけすることがメインになっている。コンテンツに関しては、iPadやiPhone、Androidで作ることは不可能では無いにも関わらずだ。

実際にAndroidアプリの作成を試したこともある。Android単体ではアプリ作成はできず、別途、パソコンが必要だ。そして、そのパソコンには意外なほどのCPUパワーが必要である事に気付いた。何時でも何処でもアプリ開発を行いたいなら、Android端末以外に、それなりにゴツイいノートPCを持ち歩かなければならない。iPadやiPhoneのアプリは試していないが、同じようなものだろう。これでは二重投資だし、第一持って歩くのは重い。

その点、Windows8.1タブレットなら、セルフ環境でアプリ開発を可能だし、コンパイル言語に限らなくても、スクリプト言語によるアプリ開発を環境も揃っている。私のタブレットも、まだコンパイル環境こそインストしていないが、既にrubyによるGUIアプリ開発をできる状態にして、gitでソース管理している。今の電車の中でSSDにクローンしたリポジトリにローカルのブランチを作ってプログラムのデバッグを行ったところだ。残念ながら、ユーザーインターフェースがエアロのになってしまうのが惜しいが。
今後、セルフ開発環境に限らず、組み込みマイコン用のクロス開発環境もインストするつもりだ。まあ、既に残りが気になってきたSSDの容量にもよるが。

「何時でも何処でもアプリ開発を行いたい人なんて居ないよ」と言われそうだ。
確かに、そういう人は少数派だろうけど、全くいないわけではない。現に私が居る。

電車の中でも、散歩している時でも、ふとアイデアが浮かぶ時がある。そんな時、ちょっとしたプログラムを作り、シミュレーションなどして確認したいのだよ。

人が作ったアプリやコンテンツを受け身的に消費し、時にはメールやTwitter、Lineで書き込むだけなら、iPadやiPhone、Androidで十分だろうし、むしろ、そう言う使い方に限るなら、ユーザーインターフェースの作り込みができているiPadやiPhone、Androidの方が良いだろう。

しかし、創造的な使い方をしたいなら、Windows8.1が良いだろう。
まあ、そんな人、滅多にいないから、今後もWindows8.1、特にモダンUIはマイナーのままだろうね。

(ちなみに今回のコンテンツは、Windows8.1タブレットで製作し、テキストは全て秀丸エディタにタッチキーボードでの入力、絵はモダンUIのペイントソフトであるFresh Psintで描いた。ただし画像が大きすぎてアップロードできなかったので、GIMPで縮小した)

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May 19, 2013

中華タブで擬似スマホ生活 その2 無料公衆Wifi

中華タブレットの試用記の2回目。
E278さて、スマホに対して本質的な違いは電話回線での接続ができないことだ。私の場合、急ぎの連絡はガラケーで通話もメールもできるから問題はない。家の中に居る時は、無線LANに接続できるから、LINEもTwitterもWEBブラウジングも何の問題もない。

問題は、出先でのLINEもTwitterもWEBブラウジングなどだ。既に書いたように、ポケタブ6は簡単な操作で無線LANに接続できる。出先に無線LAN設備があれば、SSIDやWPA2などのパスワードがわかれば、直ぐに接続できる。

では、公共の場所での無線LAN接続は、どうだろう? まずは、無料の公衆Wifiだけで、何処まで使えるか試してみた

なお、前回書き忘れたので追記しておくと、ポケタブのバッテリーでの使用時間は、3〜4時間くらいだ。

【つくばエクスプレスの車内】
通勤で使っている つくばエクスプレスの車内でWifiが使えるというのでつないでみた。docomo Wifi などは有料なので、無料のWifiに接続する。これは、つくばエクスプレス内部の案内や列車運行状況、天気予報、駅周辺の店舗案内と言ったWebパージが見れるだけのもの。直接インターネットに接続できるわけではないので、メールの送受信や、Twitter、Lineなどは使えない。
まあ、無料だから仕方がないかとは思うけど、時間つぶしに役に立つ程度。

【FREESPOT】
まず、無料の公衆Wifiと聞いて、まず思い浮かぶのが、FREESPOTだ。
で、ネットで調べてみると、色々とある。私の家の近くではパチンコ屋にもある。秋葉原にも幾つかあるようだ。ある程度、行きそうな場所の近くにあるFREESPOTの位置をメモって、出向いてみた。だが、なかなか接続する機会がない。

まず、無料のWifiと言っても、そのWifiのある場所自体に無料で入れるわけではない。例えば、前述のパチンコ屋の場合、店に入れば良いのだろうが、私はパチンコしないしねえ。厳密に言えば、パチンコ屋に入る事自体が有料ではないのだが、−パチンコ屋に入って、パチンコもせずに無料Wifi接続するわけにもいかない。

また、秋葉原の某量販店にもFREESPOTがあるとネットに書いてあったので行ってみた。この店の場合、私も日頃使っているので、入りやすかったのだが、FREESPOTの接続に必要なためのパスワード等を書いてあるポスターなどは見つからなかった。

他にも、喫茶店など、幾つかFREESPOTがあると言う店に行ってみたけど、結局、入ったことはない。もちろん、コーヒーの一杯も飲めば、FREESPOTを使っても後ろめたくないのだろうが、そもそも、本当にFREESPOTが使えるか、店に入る前には判らないと言う問題がある。入った後で、FREESPOTが使えなかったら、やだしなあ。
また、コーヒーの代金をWifiの使用料と考えると、有料公衆Wifiよりも高く付いてしまう。

と言うわけで、未だにFREESPOTは未経験である。

【JR-EAST FREE Wifi】
と言う訳で、無料で擬似スマホ生活は無理かと思い始めていた時、JR東日本の駅構内で無料公衆Wifiが使えることを知った。それが、JR-EAST FREE Wifi。
昨年10月に始まったサービスで、主に山手線の主要駅(例外的に舞浜駅)の構内で無料でWifi接続できるものだ。

そもそも外国人観光客相手のサービスらしいのだが、別に日本人が使っても問題がない。対象となっている駅構内全体でWifiが接続できるわけではない。例えば、東京駅の東海道線ホームだと、ホーム中央だと接続できるが、端っこだと接続できない。たぶん、ホーム中央部に無線ルーターが一つ置いてあって、それが電波を飛ばせる範囲内だけ接続可能になっているらしい。

同じ東京駅だと、地下にある待合場所、正式名称は判らないけど。
ここは、白い丸テーブルと椅子が沢山おいてあって、電車を待つのに最適の場所。行ったのがゴールデンウィークの真っ最中だったので、お弁当食べている家族連れが何組も居た。

さて、本題の無料公衆Wifiだが、とても簡単。壁に貼ってあるポスターに書いてあるSSIDでAndroid端末をWifi接続して、Webブラウザを見ると接続用のページが出てくる。メインの対象ユーザーが外国人なので英語のページなのだが、日本語のページへのリンクがあるので、それをクリックする。
接続申し込みと言ってもメールアドレスを入れるだけ。確認用のメールが飛んでくるわけでもないので、パソコンのメールアドレスでも何でも良い。極端は話、無線LAN接続できるまで見ることもできない、そのAndroid端末用のgmailアドレスでも構わない。

一度接続すると、3時間。3時間たってたも、何度でも再度接続ページにメールアドレス入れるだけで、再び3時間接続できる。事実上、無限に使えるわけだ。
ネット接続は、普通にインターネット接続できる状態なので、メールもTwiiterもLINEもOK。もちろん、WebブラウジングもOK。
また、ルーターが変わっても接続できるようで、東京駅の場合、地下待合場で接続設定した後、東海道線ホームに行っても、そのまま接続できた。

東京駅以外でも上野駅などでも使ってみたけど、これも問題なし。ただ、上野駅の場合、ネット接続できる場所に椅子などないので立ちっぱなしなのが難といえば何だが。

と言う訳で、現状、このJR-EAST FREE Wifiがベスト。

【W1^2 300】
これは、元々、月々300円強の使用料で使える公衆Wifi。でも、10分間なら無料で使える。ただし、QRコードが読めてメールを送受信できる携帯電話が要るけど。

具体的には、某駅近くのコンビニで試した。
以前から、このコンビニにW1^2 300が使えると言うポスターが貼っているのには気付いていた。このポスターに書いてあるQRコードをガラケーで読み取る。QRコードはメールアドレスになっていて、そこへ空メールを送信。
1分もしないうちに返事が返ってきて、パスワードが入っている。

Android端末で、Wifi接続した後、Webブラウザを開くとログイン画面が出る。
ゲストユーザーで、メールで受け取ったパスワードを入れるとログイン完了。
10分間しか時間がないので、慌てて調べたが、メールもTwitterもLINEも問題なかった。

ちなみに、10分間と言うのはログインしてからの制限時間。
出発前に予めメールを送ってパスワードを得ておくと言う方法もあるにはある。
私の場合、Android端末以外にガラケーを持ち歩いているので問題はないが。

W1^2 300は、10分間と言う制限時間はあるが、それなりに使える。

【MANTA】

地下鉄、東京メトロの駅で使えるサービスらしい。
「らしい」と書いたのは、事前登録が必要だから。

使用していないので詳しくは判らないが、ネット上の情報を見る限り「つくばエクスプレスの車内」と同じように運行案内などが見れるだけで、メールやTwitter、LINEなどができるようなものではないらしい。

にもかかわらず、事前に Google Play ストアからアプリをインストして、その上、事前登録する必要がある。この事前登録、メールアドレスやパスワードだけでなく、性別・年代・職業など個人情報に関わる内容盛りだくさん。
まだ、事前登録の2ページ以降を見ていないのだが、本名や住所なども必要なのだろうか?

ともかく、MANTAは面倒。
本当にインターネットに接続できるならともかく、運行案内くらいなら何も登録せずにも使えるようにすべきだろう。その点、「つくばエクスプレスの車内」は、何の準備も無く使える。

例え、ある程度の登録が必要でも、Google Play ストアからアプリをインストする必要があるのは論外だろう。そもそもインターネット接続ができない状態から接続したいのだから。
「JR-EAST FREE Wifi」の場合、準備等一切必要としないし、W1^2 300 の場合なら、本人でなくても周りにメールを送受できる携帯なりスマホを持っている人が居れば何とかなるからね。メールは単にパスワードを送ってくるだけのものだ。

ところが、Google Play ストアからアプリをインストするとなると、そのAndroid端末自体がインターネット接続ができなきゃ無理。つまり一回家に帰れってこと。
実際、家に帰って、Google Play ストアからアプリをインストしたのだが、事前登録画面のあまりの面倒さにやめてしまったのが、私の現状。

MANTAは、この2月〜7月までの実験段階なのらしいが、このままのサービス形態だと、そっぽを向かれて消えてしまうのが落ちだろう。

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May 08, 2013

中華タブで擬似スマホ生活

E277世はAndroidやiPhoneと言ったスマホ流行りだが、私は未だにガラケーを使っている。今まで普段の生活にはガラケーとUbuntuをインストしたノートPCで困らなかったのだが、新たにLINEを使う必要性が出てきた。LINEはTwitterと違って専用のクライアントアプリが必要だが、これが私のパソコンでは使えない。WindowsやMAC用のクライアントはあるのだが、Ubuntu用のものは無いと言うのだ。また、ガラケー用のクライアントもあるにはあるのだが、機能が限られてしまっているらしい。
LINEを使うために、新たにWindowsパソコンやMACを買うのも馬鹿らしいし、LINE自体がAndroidやiOSに向いているらしいので、Androidタブレットを買うことにした。
なぜ、大人しくスマホを買わなかったかと言うと、端末価格と回線料金が納得できなかったからだ。スマホの端末価格は5・6万から8万円だ。6万も出せば立派なパソコンが買える時代に、どんなにスマホが良くできていても、そんな価値があるわけない。まあ、端末価格は一括でなくて分割払いにするのが一般的なようだが、回線使用料と合わせて、月6〜7千円くらいが相場か?
これが2年契約の縛りがあって、それ以下だと違約金を払う必要がある。結局、2年間で20万程度の料金がかかる。ガラケーだと3分の1程度なのに。

と言うわけで、価格の安いAndroidタブレットを買うことにした。iOSのiPodやタブレットにしなかったのは、アプリケーションを自作したかったからだ。iOSのアプリ開発には、MACが必要な上に作ったアプリを実機で動かすのに金がかかるが、AndroidならUbuntuにフリーの開発環境でアプリケーションが作れるからね。

当然、考えたのは NEXUS 7。内部ストレージ16GBタイプで2万円を切る。ちゃんとしたブランドで、この値段は安いとは言わないけど、高すぎるスマホに比べたら、はるかにリーズナブルだ。

それに対し、秋葉原で安売りされている身元不明の格安Androidタブレット。いわゆる中華タブと言う奴が、Android4対応で1万円を切る価格で売られている。候補をピックアップする時に、動画再生などの性能は要求しないが、LINEは使わないといけないので、Google Playストア対応と言うのが、最低限の条件となった。

「3980円でAndroid4端末」と言うネット上の記事を見て、早速行ったが売り切れ。秋葉原を歩きまわった結果、明確にGoogle Playストア対応と謳っていて最も安かったのが、7980円だった。

考えに考えた(と言っても、15分程度考えただけだが)結果、7980円の中華タブを買った。なぜ、NEXUS 7を選ばなかったかと言うと microSDの対応だ。7980円の中華タブの内蔵ストレージは4GBしかないが、microSDが入れられる。円安で少し高くなっているとは言え、microSDは大容量化低価格化になっており、必要があれば、最大32GBまで簡単に増やせる。ところが、NEXUS 7はmicroSDにもSDにも対応しておらず、内蔵ストレージは増やしようがない。これが決め手になった。

実際に購入したのは、「poketab 6」通称「ポケタブ6」。6インチと言うある意味中途半端な大きさだが、静電式の5点マルチタッチでAndroid4.0。重さは238gで持ち運びも便利。欠点としては、CPUがシングルコアなことと、BLUETOOTHとGPSが付いていないこと、カメラは前面だけで背面についてないことくらい。

さて、いままでさんざ「中華タブ・中華タブ」と書いていたが、ポケタブ6は本当の意味での中華タブでは無いかもしれない。中国からの直輸なら、中国語しか表示できないのが普通だが、ちゃんとした日本代理店が日本語化している。日本語化するところから始める覚悟で居たのだが、電源入れたら、日本語表示されて、拍子抜けしてしまった。その上、無線LANも日本の電波法に基づく小電力データ通信システムの無線局の無線設備として技術基準適合証明を受けている。安心して、Wifi接続ができるわけだ。

帰宅して、早速、家庭内の無線ルーターに接続。Google PlayストアからLINEをインストして使えるようになるまで、あっと言う間。Twitterも直ぐ使えるようになった。簡単だなあ。

使った感じだが、デュアルコアのAndroidスマホに比べると、ちょっとモッサリしていることと、タッチが少し感度が悪い程度で、価格の事を考えると十分納得できるレベルである。欲を言えば、BLUETOOTHかGPSのいずれかがあれば良かったなあと思うことと、QRコードの入力などを考えると前面じゃなくて背面にカメラがあれば良かったなあと思う程度のことである。

さて、スマホに対して抜本的な違いは電話回線での接続ができないことだが、公衆無線LANを使った通信については、以下次号(続くのか?)

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September 24, 2010

SmarQ5 漢字変換と電子書籍

E221SmarQ5 に新しい漢字変換と電子書籍リーダーを導入した。

Mozc
Mozcは、Google が作ったオープンソースの漢字変換プログラムだ。私は、既に普通の Ubuntu 用にビルトした経験があるのだが、ネイティブ開発環境でも時間がかかった。SmarQ5用にエミュレーション環境でビルトするのは大変と思っていたら、Ubuntu Magazine Vol.05 P73 に NetWalker 用にビルトしたパッケージがあることを紹介していた。NetWalker 用のパッケージなら SmarQ5 にも入るだろうと試したら、入った。
Anthy や SCIM と同居すると容量を喰うし、後から Anthy や SCIM をアンインストールすると、日本語入力自体ができなくなる。結局、私はファームウェアを再インストして、Anthy や SCIM の無い状態から Mozc をインストした。
まず、 母艦 PC で mozc.tar.bz2 をダウンロードしておいて、SD カードに解凍しておく。
$ cd /media/disk/mozc/
$ sudo apt-get install iso-codes
$ sudo apt-get install python-xdg
$ sudo apt-get install libcurl3 libprotobuf3
$ sudo apt-get install im-switch
$ sudo dpkg -i libibus1_*_armel.deb
$ sudo dpkg -i ibus-gtk_*_armel.deb
$ sudo dpkg -i python-ibus_*_all.deb
$ sudo dpkg -i ibus_*_armel.deb
$ sudo dpkg -i mozc-server*armel.deb
$ sudo dpkg -i mozc-utils-gui*armel.deb
$ sudo dpkg -i ibus-mozc_*_armel.deb
$ im-switch -s ibus
再起動
智器マーク「設定」「IBusの設定」 「Input Method」タブ 「インプットメソッドの選択」コンボボックス 「日本語」>「Mozc」を選択 Addボタンを押す。
これで、Mozcから日本語入力ができるようになる。
予測変換してくれるし、辞書が良くなっているので使いやすい。

電子書籍
実は電子書籍については、新たなソフトを導入したわけではない。上記のファームウェア再インストの時、元々あった標準の電子書籍リーダー FBReader を消さずに残しておいただけ。今まではフラッシュ容量がもったいないので消していたのだが、昨今の電子書籍ブームで試してみる気になった。
適当に ePub 形式の電子書籍をダウンロードして SDカードに入れておくと、ちゃんと読める。
ただ、多少文字化けがあるので、Takao フォント を入れてみた。Takao フォントをフルでインスとするとフラッシュを大量に消費するので、ゴシックだけ、インストする。
Takao Fonts in Launchpad から、takao-fonts-ttf-003.02.01.tar.gz か takao-fonts-ttf-003.02.01.zip をダウンロード。
解凍して得られたファイルのうち、 TakaoGothic.ttf を SartQ5 の /home/user/.fonts/ にコピーする。(/home/user/.fonts/ フォルダが無かったら、新規に作成)
FBReader を起動。歯車アイコンボタン(環境設定)で、右の方のタブのStyles で、フォントを「Takaoゴシック」、サイズを「22」を選び、「Bold」をチェック。
これで完全じゃないけど、文字化けは、ほとんど解消される。
FBReader の回転矢印アイコンで縦位置表示もできるし、SmartQ5 の上側面にあるムーブボタン(+ボタンと−ボタンの間にあるボタン)で全画面表示もできる。+ボタンと−ボタンや画面のタップでページの送りも戻しもできるので、それなりに快適に使うことができる。

おまけ
電子書籍が読めるようになったけど、肝心の電子書籍がない。フリーなのは星空文庫くらいか? 青空文庫も文字だけなら、Fbreader よりも以前紹介した Xjp2 の方がルビまで表示できて良い。せっかく、Fbreader があるなら、文字だけではなく絵もある電子書籍が読みたい。
無いのなら、作ってしまえと、Sigil で自分のブログのコンテンツを電子書籍にしたら、それなりにうまくいく。
しかし、自分のブログを読むのもなんなので、クリエイティブコモンズライセンスで公開している「ピーターラビット」を ePub にした。フォントもレイアウトも良くないが、それなりに表示できる。クリエイティブコモンズライセンスなら、私が ePub を公開しても良いだろう。
というわけで、peterrabbit01.epub を公開する。SmartQ5 だけじゃなくて、iPad などでも読めると思うので、できたら教えて欲しい。

今回のコンテンツは、絵も文も SmartQ5 で行った(ePub 化するための Sigil は、母艦PCで動かした)
SmartQ5 は入力がプアなので、普段より、倍くらい時間がかかった。でも、Mozc が無かったら、途中で諦めていただろう。

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July 04, 2010

SmartQ5 で青空文庫を読む

E216しばらく、宇宙ネタが続いたが、久しぶりに SmartQ5 のネタを。

SmartQ5 (Ubuntu FW5.5) を使って、電車の中などで、青空文庫を読む話だ。
もちろん、青空文庫は、著作権の切れた(一部著作権の残った作品もあり)文学作品をフリーで公開しているものだ。

元ネタは、何百冊もの文庫本を「NetWalker」で持ち歩き読書欲を満足させる方法~XJP2編~だ。XJP2を SmartQ5 用にコンパイルしても、なかなか、上手くいかなかったのだが、やっと満足できるようになったので、リリース。

XJP2のVer.2.9.1のソースコードを、x86上のARMエミュレータでコンパイルしたもの。
このARMエミュレータ自体が、NetWalker用の開発環境なので、NetWalkerでも動くかも知れない。動いた場合はご連絡を。

xjp_smartq5.tgzに、コンパイル済みのバイナリが入っている。インストや設定は、同梱している README.TXT を参照の事。


ライセンスは、元々の XJP2 と同じく、 zlib/libpng License とする。

楽しく役に立つプログラムを提供してくれている XJP2 に感謝。

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February 13, 2010

自分の行動分析

E1951昨年11月位から、SmartQ5 でスケジュールや Todo 管理を行うようになったというのは、SmartQ5 の無謀な挑戦SmartQ5 を実用に使うで既に報告した通りだ。実際は、全く同じ ruby プログラムがパソコンでも動くので、そちらを使う方が多いのだけれど。

で、自分自身の Todo の件数をグラフにしたのが、最初の図だ。
最初の内は慣れていなかったりで、安定していないが、11月中旬以降は順調に機能していることが判る。
概ね 1日2~3件ずつ位のペースで総件数が増えているが、完了したものもほぼ同じペースで増えているので、未処理の件数は100件前後で安定している。厳密に言うと、未処理の件数は、10日で1件ほどの割合で増えている。

E1952未処理件数の内訳が左図だ。
赤い線が総件数、緑がビジネス、青がプライベート、紫が家族や子供ための Todo だ。
これだけ見ると、プライベートの方が多いように見える。しかし、実際は、逆にビジネスの方が処理件数が多い。

最後の図は、完了した Todo の処理するまでにかかった日数と件数を表したものだ。
線の色は、前の図と同じで赤い線が総件数、緑がビジネス、青がプライベート、紫が家族や子供ためのものだ。
グラフのX軸は、切り捨てで処理に要した日数だ。X軸のゼロは、その Todo が発生してから24時間未満に完了していることを示す。実際には、処理まで100日以上かかったものもあるのだが、図では30日までのものしか表示していない。仮に表示しても、ほとんどゼロ件か1件が続くだけだ。

E1953この図から判るように、 ビジネスの Todo は、ほとんどが発生してから24時間以内に完了している。それに対してプライベートな Todo は、数が少ないものの、完了するまでの日数が長いことが判る。
処理完了までに要する平均的な時間は、ビジネスで6日と23時間、プライベートで12日と14時間と、約2倍になっている。これに対して、家族や子供ための Todo は、15日と23時間であり、全ての Todo の平均は、8日と12時間である。

発生する Todo および 完了処理する Todo の内、75%がビジネスであるのに関わらず、未処理の件数の過半数がプライベートであるのは、完了処理までに要する期間による影響が大きいと思われる。

だたし、毎日発生する Todo が 2~3件で、完了処理までの平均日数が8.5日だと、未処理の件数は17件~25.5件のはずである。
にも、関わらず、現状、100件を超える未処理の Todo がある。つまり、計算上、20件前後の Todo は、毎日のように生まれ処理され消えていくのだが、これは濁った水の中の上澄みのようなもので、その背後に80件前後の Todo が処理されることなく、沈殿している事が予想される。

では、実際にどうであろうか?
わずか 106 件のTodoであるので、一件一件チェックしてみた。

まず、「上澄み」の部分、つまりタイミング的に処理待ちだっただけの用件は 18 件であった。ほぼ計算通りだ。
また、7件は、スレッド方式の表示のルートになっているだけなので、用件ではない。

残りの81件が何故が「沈殿」している用件だ。
では、「沈殿」している Todo は、どのような用件が、どのような理由で「沈殿」しているのか?

まず、一番多いのが、「怠惰」が理由で遅延しているものだ。例えば「歯医者に行く」などのものだ。これが49件で、沈殿している中の60パーセントを占める。
次に多いのが何と「チェックし忘れ」だった。実際は処理し終わっているのにチェックしていないだけの用件が、19件、24パーセントもあった。
次は、「暇な時やろう」としているもの。例えば、暇な時に誰々のCDを借りて聴くこうとか、そういった類の用件が、10件、12パーセントだ。元々積極的に終わらせるつもりは無いから、沈殿しているのも無理はない。
最後は「単なるメモ」で、3件、4パーセント。「2泊以上の旅行に行くときは爪切りを持っていった方が良い」と言ったもので、これは完了するわけがない。

改善するには、「怠惰」な理由で遅れているものは早く実行するべきだし、「チェックし忘れ」は忘れないようにすべきだ。「単なるメモ」は別途管理するとかにすれば、「沈殿」している Todo の件数は減るだろう。

しかし、それが本当に「改善」になるのか?
それには、以前から疑問をもっているんだよね。

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November 21, 2009

SmartQ5 を実用に使う

E185以前、SmartQ5 の無謀な挑戦と言うコンテンツでも書いたように、SmartQ5 を何とか実用で使おうとしている。今回は、途中経過と言うか、現状報告だ。

システムの安定性
前回のコンテンツでも書いたように、私は未だ Android は使っておらず、Ubuntu をベースとしたファームウエア Ver 5 で、SmartQ5 を使っている。
この状態の SmartQ5 で、一番困るのは、システムの安定性だ。突如ハングアップすることや煉瓦化することは無いのだが、起動に失敗したり、サスペンド状態から勝手にシャットダウンするのには困ったものだ。

起動に失敗するのは、ファームウエア Ver 5 だけではなく、Android でも共通的に頻発しているようだ。起動時には、少なくとも1秒以上、電源ボタンを長押ししないと、高い確率で起動失敗が起こると、ネットにも書いてあった。
私の使用感覚では、電源ボタンは画面が真っ白になりバックライトが光るまで押しつづけた方が確実だ。ストップウォッチで測定したら、4秒96だった。1秒どころか5秒くらい長押しした方が良い。
長押しすると、起動の失敗の確率は減るが、それでも失敗が起きるときがある。その時は、本体下にあるリセットスイッチを押し、一度ダウンさせた後、ちょっと時間を置いて再起動する。慌てると、また起動に失敗するから、ゆっくりやった方が良いようだ。

サスペンド状態からの復帰は、電源ボタンをちょっと押すだけで確実に極めて短時間で復帰する。だから、普段はサスペンド状態にしておいた方が良い。
ところが、サスペンド状態にしておいても、ある程度時間が経つと勝手にシャットダウンしてしまう。もちろん、「バッテリー使用時でも自動シャットダウンしない」ように設定しているのだが、それが反映されていないようだ。時間を測ると、サスペンドしてから2時間を越えると、シャットダウンしている。せめて半日=12時間くらいはサスペンド状態で居て欲しい。

サスペンドからシャットダウンする問題は、ネット上で検索しても私以外に同じ症状で悩んでいる人は居ないようだ。私の持っている SmartQ5 個体の問題かもしれない。誰か解決方法を知っていたら、教えてください。

右クリック・エミュレートを禁止
デフォルトの状態では、SmartQ5 はタッチペンを一ヶ所で長時間クリックし続けると右クリックと判断するように設定されている。
ところが、SmartQ5 用に お絵描きアプリを改造で紹介した rgbpaint のようなお絵描きソフトを使っていると、細かい部分を書き込むときに右クリックと間違って、描きにくくなる。
本来、rgbpaint を使用中のみ、右クリック・エミュレートを禁止すれば良いのだが、その API が見つからなかったので、/etc/X11/xorg.conf の中の次の行をコメントアウトする。

option "EmulateRightButton" "1"

右クリック・エミュレートが使えないと困ると思ったのだが、それほどでもない。

日本語フォント
SmartQ5 に元々入っているフォントは、ひらがなカタカナも含めて、日本で使う漢字等は入っているので贅沢言わなければ、普段の使用には問題が無い。
しかし、中国での使用に最適化されているフォントであり、日本人が見ると多少違和感のあるフォントだ。
そこで、日本製のフリーフォント「さざなみ」をインストしてみる。
$ sudo apt-get install ttf-sazanami-gothic ttf-sazanami-mincho
インスト後、「設定」=>「外観の設定」で、 左下に「Font」のボタンを押し、元々は「Droid Sans 16」になっていたものを「さざなみゴシック」「Regular」「17」に変更すると、デスクトップだけでなく、アプリケーションで標準的に使われるフォントも「さざなみ」になる。

なお、apt-cache search で調べてみると、さざなみ以外にも、東風フォント、VLゴシックフォント、梅フォントなどのパッケージがあることが判る。試していないけど、さざなみ以外のフォントも同じように使えるはずだ。
フォントは人それぞの好き好きなので、自己責任で試してください。

デジタルオーディオプレーヤーや動画プレーヤーとして
一応、デジタルオーディオプレーヤーや動画プレーヤーとしても使える。この場合、自動サスペンドや自動シャットダウンを行わないように設定しておかないと演奏途中で止まるので注意。

ただし、デジタルオーディオプレーヤーとしての使い勝手は決して良くない。
ポケットに入れるなどして、下手に画面に触ると余計なファイルを開いたりするので、SmartQ5 にケースを自作したのコンテンツのように、カバーが必要だ。(一応、タッチスクリーンのロック機能もあるのだが、意外と使いにくいので使っていない)
でも、カバーを作ったけど、音量調節や選曲などの使い勝手も良くないので、結局普段は、ほとんど使っていない。
秋葉原を歩き回ると、999円のデジタルオーディオプレーヤーのように格安のデジタルオーディオプレーヤー専用機が手に入るので、そのようなプレーヤーを使う方が良い。

動画プレーヤーとしての方が実用性があるかもしれない。
H264のように圧縮率が高く画質の良い動画の再生は無理だが、低圧縮率で低画質の動画なら再生可能だ。2時間の映画DVDを 450M ほどにエンコードしたら、ちゃんと再生できた。これなら、SDカードに映画を何本か入れることも可能だ。同じようにテレビを録画したものやネット上で公開されている動画も低圧縮率で低画質の動画にエンコードしなおしたら、再生できる。

でも、動画再生のテストをしただけで、実際には使っていない。
DVDやネット上の動画を再エンコーディングするのも面倒だし、テレビの録画するパソコンも無い。
そもそも電車の中などで動画を観る事自体、私の生活習慣と合わないようだ。

Zaurus の代わりとして
Zaurus の代わりとして、最大の利用は、スケジュールと Todo の管理だ。
SmartQ5 に合わせて、スケジュールと Todo の管理プログラムを自作した。ruby-gtk+ で作ったので、Windows でも Ubuntu パソコンでも動作すし、データも共有化でき、同期できるようになっている。

で、確かに、ここ一ヶ月ほどの間に、自作のスケジュール&Todo管理プログラムを使うようになったのだが、実は SmartQ5 ではなく、主に Windows でも Ubuntu パソコンで使っている。
やはり、SmartQ5 はキーボードが無いから、入力はキーボードのあるパソコンの方が楽なのだ。

とは言え、SmartQ5 は小さく常に携帯できるから、スケジュールの表示・確認だけでも役に立っているとは言えるだろう。

その他の Zaurus の代わりだが、絵を描くことこそ rgbpaint で行っているが、その他のメール、Wiki、日記などはパソコンで行っている。辞書の機能は SmartQ5 にもあるのだが、Zaurus の時ほどは使っていない。

Android や OPhone
主な使い方であるスケジュールと Todo の管理だけを考え、絵を描くことをあきらめると、タッチペンよりも指を使うタッチパネルの方が良いかもしれない。それで、携帯性を重視するなら、画素数は少なくても、SmartQ5 をもう一回り小さくしてくれた方が良い。と考えると、iPhone か Android 専用端末の方が良いことになる。

冗談じゃなくて、OPhone (中国で盛り上がっている Android 端末)で、安くて(6000円くらい)小さいのが、日本でも売られるようになったら、それが良いなあ・・・なんて思い始めている。

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October 24, 2009

SmartQ5 にケースを自作した

E1811SmartQ5 用にケースを自作した。ケースと言っても、写真のように蓋みたいになっているだけだが。
構想3日、総コスト 315円、開発期間3時間。
材料は全て100円ショップで揃えた。と言っても、新規で買ったのは、表に使った文庫本用のブックカバーだけ。
その他には、使っていなかったファイルから厚紙を取って、蓋の芯に使った。また、裏貼りに折り紙を使った。折り紙は黒紙を半分使っただけなので、他は全て余っているので、本質的な総コストは220円くらいかな?

E1812なぜ、蓋を付けたかと言うと、カバンなどに入れると液晶が傷つきそうだから。ソフトケースに入れていたのだが、やはり気になる。また、上着のポケットにMP3などを聞いているとタッチスクリーンが押されて、不要なアプリが起動したりするのが、嫌だったから。もちろん、タッチスクリーンをロックすれば良いんだが、、タッチスクリーンをロック下状態で、サスペンドしたりシャットダウンすると、二度と起動されない不具合が報告されているようなので、あえてやりたくは無い。

そんなわけで、タッチスクリーンを触らないようにゲタを履かせた蓋を作ったわけ。
蓋の分、多少大きくなって、SmartQ5 の小型軽量が多少スポイルされるが、携帯性が増した。

使い心地は、実際に使ってから、また、報告する。

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October 18, 2009

SmartQ5 用に お絵描きアプリを改造

E179SmartQ5 用に ペイント・アプリ rgbpaint を改造した。
rgbpaint-sq5-madnoda.tgzでダウンロードできる。
解凍すると、
・ rgbpaint_0.8.7-0ubuntu2_arm.deb
・ rgbpaint
・ rgbpaint-sq5.patch
の3つのファイルが入っている。
最初のファイルは deb パッケージなのだが、残念ながら ファームウエア V4 用。今のところ、V5用開発環境を構築できていないので、V4用の開発環境で作ったものだからだ。V5に入れようとすると、OSが違うと文句が出て入らない。
仕方が無いので、V5 の場合は、2番目のバイナリ rgbpaint を /usr/bin/rgbpaint に上書きして使っている。
最後の rgbpaint-sq5.patch は、元々のソースコードに対するパッチだ。

どこを改造したかと言うと、普段私が使っている 640x480 の画像の絵を描きやすいようにしたことだ。
800x480の SmartQ5 のディスプレーを有効に使って、
・ フルスクリーンモード
・ 左にツールバー
・ 右にパレット
として、真ん中に 640x480 の画像をスライダー無しで表示できるようにしたものだ。
今回のイラストをはじめ、既に、このブログでも、改造した rgbpaint で描いた絵を何枚か使っている。

もちろん、フリーでGPL。改造も自由なんで、私以上に自分に合わせてもOK。
まだ、十分に叩き尽くしていないので、自己責任で使ってください。

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