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July 15, 2017

SFのアイデア

E311先日、酒を飲みながら、ちょっとしたSFのアイデアを考えてみた。
前半くらい迄のプロットを書いてみるので、誰か小説にしてくれないかなあ・・

== ここからプロット ==
ほぼ、我々と同じような世界。
17世紀にガリレオ、ケプラー、ニュートンが天体観測から力学をはじめ科学を作り上げる。
18世紀、ジェームズ・ブラッドリーが光行差を発見するのだが、方向性による微妙な違いがあることに気が付く(この辺から我々の歴史と異なり始める)。
19世紀後半、マイケルソンとモーリーは干渉計を使い、光の速度を測定する。この時、地球の公転速度に依存せず、光速が一定であることを発見する。しかし、公転速度方向とは関係のない方向に光速の微妙なずれも発見する。そのずれはブラッドリーの観測とほぼ一致するも、ごくわずかの時間的変異があることも観測する。

20世紀初頭、アインシュタインはマイケルソン・モーリーの観測からローレンツ変換の考えを経て、特殊相対性理論を構築する。それから10年後、理論を拡大した一般相対性理論を発表。この中で、空間の伸び縮みが伝達する重力波を予言し、ブラッドリーとマイケルソンが観測したずれが重力波の可能性であることも示唆する。

残念ながら第一次世界大戦は起こるのだが、大戦後、ハッブルは遠くの銀河ほど、速い速度で地球から離れていく事いわゆるハッブルの法則を発見する。
この時、同時に天の川銀河とアンドロメダ星雲が衝突しつつあること観測する。

ハッブルの観測は高い精度ではなく、予想の幅が大きかったが、最短の場合、50年で2つの銀河の中心同士が衝突し、その衝撃で地球が滅びる可能性すらあることが判った。

急速に迫りつつあった二番目の世界大戦は回避された。
地球と人類の滅びる可能性は、戦争どころではないことが全人類に伝えられたからである。

世界初の巨大プロジェクトであるペルセウス計画(マンハッタン計画でもアポロ計画でもなく)が始まった(鎖に繋がれたアンドロメダ姫を開放するのはペルセウスしかいないと言う意味)。
ペルセウス計画は(マンハッタン計画=原爆開発でもアポロ計画=月着陸でもなく)、2つの銀河の衝突の正確な時間とその影響を予測し、人類の滅亡を避けることが目的であり、アインシュタインを中心に、オッペンハイマーをリーダーとして、ノイマン、チューリング、ゲーデルを始め、チャンドラセカール、フェルミ、ガモフ、湯川など、連合国・同盟国・資本主義・共産主義の壁を越えて、世界中から最高の知性が集められた。

宇宙空間からの観測は、オーベルト、ゴダード、フォン・ブラウンを中心としたロケット開発班が担当した(平和目的のロケット開発であれば、オーベルトが離脱する理由はない)。 (ツィオルコフスキーは1935年に亡くなったので、残念ながら間に合わなかった) ロケット開発班には、のちにコロリョフや糸川も加わる。

宇宙空間からの観測が早期に行われ、世界中の超A級の知性が(戦争などに無駄遣いされることもなく)集結したため、銀河の衝突のメカニズムの解明は急速にすすむ。(宇宙論やブラックホールなどの科学に関しては数十年先行し、1960年代時点で現在の科学レベルに到達している。逆に原子爆弾・原子力発電など、原子力関係の応用技術分野は遅れている)

1969年7月、ついにペルセウス計画は、銀河の衝突のメカニズムを解き明かした。
・2つの銀河の中心にある巨大ブラックホールは既に衝突している。
・巨大ブラックホールの衝突の結果、太陽の数万倍の質量分が失われ、それがエネルギーとして、重力波・ガンマ線・エックス線・高エネルギー粒子の形で一瞬に放出される(以降、このエネルギー群をフラッシュと呼ぶ)。
・ブラックホールから2万光年ほど離れている地球には、光速で進むフラッシュは未だ届いていない。
・ブラッドリーとマイケルソンが観測した重力波は、衝突以前に渦巻状に互いを回るブラックホールから放射されたものである。
・フラッシュが地球に届くと、その強力なエネルギーのため、海は沸騰し、空気は吹き飛ばされ、ガンマ線とエックス線の放射線により全ての生命が一瞬で滅亡する。
・フラッシュが地球に届くまで、1000年プラスマイナス100年と予想される。

この話の舞台は、実は『我々の地球』ではない。
今から40億年ほど未来、天の川銀河とアンドロメダ星雲が衝突するときに、『我々の地球』と同じように独自進化した星の物語である。

残された時間は、1000年。
彼らは生き残ることができるであろうか??
== ここまでプロット ==

ね。イーガンとかバクスターばりのSFになりそうでしょ

ちなみに、舞台となる世界での科学・技術は、我々に比べ
・1940年までは、ほぼ同じ。
・ブラックホールなどの宇宙論は、1960年時点では50年程度進んでいる。
・逆に原子爆弾・原子力発電など、原子力関係の応用技術分野は大きく遅れている。
・航空機技術も遅れている。1970年でもプロペラが主流で、音速は超えていない。21世紀に入って初めてジェット旅客機が実用化された。
・ロケット・人工衛星などの宇宙技術は進んでいる。
・電子技術は宇宙技術の余波で進んでいる。
・ジェット機が遅れた分、通信技術が進んで、インターネットは、20年早く出現した。
・日本においては、第二次大戦が無かったため、軍は残っている。が、そもそも戦争が激減している。国同士の戦いよりも、ブラックホール衝突での人類滅亡を防ぐことが共通の目標になっているため。
・環境保護の思想は、ほぼない。温暖化は進んでいるが、どうせ先の無い世界だから保護する必要も無いと考える。21世紀になってもハイブリッド車もEVも出現せず、化石燃料を使ったエンジンが主流。
・資源保護の観点もない。残された時間で資源を使い切ることはあり得ないと考えている。
・したがって、粛清や節約の思想もない。資源を使いきろうとするので、物質的には、むしろ贅沢。
・逆に最も価値が高いのは「時間」。残された限りある時間を無駄にすることは、最大の悪と考える。無駄な会議や残業は皆無。
などなど・・・

実は、「じゃあ、1000年で、どうやって滅亡を避けるのか」は、未だ考えていない。

誰か、イーガンとかバクスターばりのSFを書かないか?
滅亡から逃れる方法は、一緒に考えるから・・・・

(なんかあったら、Twitterの @madnoda に)

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July 08, 2017

2 in 1 タブレットPC ECS LIVA TE10EA3

E310_1メインで使っているノート/タブレットPCを更新した。
新規購入した 2 in 1 モバイル・ノート/タブレットPCが自宅に届いたのが5月31日。
それから、1か月。だいたい使い方が定まって来たので、このパソコンの使用報告をしよう。

今回、購入したのは、10.1インチの 2 in 1 モバイル・ノート/タブレットPC ECS LIVA TE10EA3 のストレージ容量128GBタイプである。最大の特徴は、WACOMによる電磁誘導デジタイザ・ペン入力を持つことだ。

今まで使っていたPCは、8インチタブレット lenovo Miix 2 8 128GBであるが、2つ大きな問題があって、今回更新した

・私の老眼が進んでいて、8インチ画面だと小さすぎて読めない
・絵を描こうにも静電容量型のタッチスクリーンでは、まともに描けない
特に2つ目は深刻で、タッチペンを色々購入しても一向に改善しない。自己静電発生式 スタイラスペンも試してみたが、ダメだった。
ソフトウエア側の問題かとも思い、CLIP STUDIO PAINT PROも購入したが、これでも改善しない。やはり、原因はハード側だ。

Zaurus SL-C860・FMV-BIBLO LOOX U/C30と、電車の中などで絵を描いてブログにアップしていたのが、Miix 2 8にしてからは、家の中でUSB接続の外部デジタイザを使ってのお絵描きになった。ブログの更新が極端に少なくなったのは、このせいもある。

さて、新規パソコンの候補に挙がったのは、下記の3機種だ。いずれもペン入力付き。
・ECS LIVA TE10EA3 32GB:約4万5千円 128GB:約6万円
・ASUS TransBook Mini T102HA 64GB:約4万8千円 128GB:約6万円
・lenovo YOGA BOOK with Windows 64GB:約5万円
話題のドスパラのraytrektabが入っていないのは、前述のように8インチでは老眼のため画面が良く見えないからだ。
そうは言っても、前述の3機種、いずれも中国/台湾製で、国産が入っていないのは残念。国産のパソコンって、高価なんだよねえ。

さて、前述3機種は、10.1インチの 2 in 1 、Cherry Trail ATOM CPU、メモリ容量 4GB、64ビット版 Windows10と、かなり性格の近いものである。

違いはペン等の入力方式だ。LIVAが電磁誘導方式、TransBookが静電発生式、YOGA BOOKは(おそらく)電磁誘導式。
電磁誘導式の方が歴史がある分書き味が良い。静電式は最近進歩し書き味向上しているが、電池が必須なのが大きな欠点。
世の中は、電磁誘導から静電式に移りつつあると言うのが、客観的な見方だろう。
今回は、書き味とペン内部に電池を必要としない電磁誘導を選択した。

こうなると、LIVAとYOGA BOOKの二択になる。
YOGA BOOKは、きわめて個性的なPCで、ディスプレイ部とキーボード部が360度回転するヒンジで繋がっている。そのうえ、キーボード部は完全な平坦で、タッチスクリーン的センサーで入力を行い、ペン入力の時は鍵盤の表示が消えると言うものである。

このように興味深い YOGA BOOKを選ばなかったのは、特徴的なキーボードやペン入力のせいではなく、単にストレージ容量が64GBのモデルしかなかったためである。
一般的な使い方なら、64GBのストレージで足りるであろう。もし足りなくても、大容量MicroSDを入れれば良いだけだ。
しかし、私の場合、Visual STUDIOを始め、Android Studio、STM32、ESP-WROOM-32などのプログラム・クロス開発環境を入れることを考えている。これらは、MicroSDに入れるとアクセス速度が遅くて使い物にならないと言うのが、経験的に判っている。MicroSDは単なるデータストレージなら良いのだが、クロスコンパイラなどのアプリをインストするには向いていない。

このような理由で、ECS LIVA TE10EA3 の 128GBモデルを選択した。
しかし、「ECS」ってメーカー聞いたこともない。
一応、調べると、台湾のメーカーで、マザーボードは有名らしい。最近、超小型PCも出している。日本では殆ど知られていないが、ノートPCも以前から作っていたようだ。私の購入した TE10EA3 は、ECSにとって、珍しい日本に対応したノートPCのようだ。キーボードはちゃんと日本語化してあったし。

さて、購入して、実際に使ってみた感想が、最初の絵だ。
まず、一見して格好悪い。これはベゼル(枠)が大きすぎるからだろう。同じ画面のiPadと比べると、一回り大きいと思えるくらいベゼルが大きくスマートじゃない。その上厚さも厚いので、まるでスマートさに欠ける。
次にキーボード部。これが、ペコペコで感触が悪い。その上、キーボード部についているタッチパッドが誤動作しまくりで、使い物にならない。

ディスプレイの付いた本体側は、ケースも兼ねたキーボード部の「布」を折ったようなところに吸盤で付ける。本体とキーボード部は結線されておらず、Bluetoothで通信されている。要は、キーボード部は、単なるタッチバッド付きのBluetoothキーボードだ。

とにかく、キーボード部に付いているタッチパッドの誤動作が多くてストレスが溜まるので、ポインティングデバイスは、別途、家で余っていたBluetoothマウスを接続することにし、タッチパッドを無効化した。キーボードは生かしたまま、タッチパッドのみを無効化し、その上、別のマウスを使えるようにできるか心配したが、やってみたら何の問題もなかった。

キーボード部は、ペコペコで打ちにくく、肩が凝る。Miix 2 8用に買った Bluetoothキーボードは、マルチペアリングできる上に、パンタグラフ型キーを使った優れもの。これも接続すると、さすがに使い良い。

Bluetoothのキーボードとマウスは、使い心地は良いが、モバイルには向いていないので、出先では、ECS LIVA TE10EA3 付属のキーボードを使おうと、ケース代わりにもなるので、ECS LIVA TE10EA3 をキーボード(ケースも兼ねている)に挟んでリュックやカバンに入れて持ち歩いていた。しかし、重い。本体が500グラムに対して、キーボード部が400グラム以上ある。

E310_2思い知ったのが、6月中旬に会津地方に観光旅行に行った時だ。大内宿と言う茅葺屋根の建物の並ぶ宿場街が保存されているのだが、キーボードが重くて、本体ごと、駐車場の車の中に置いて来てしまった。しかし、大内宿には、絵の題材になりそうな建物が多くある。タブレットPC持ってきてたら、ササッと絵の一枚くらい描いたのにと反省しきりだ。

帰宅後、持ち歩きの方針を変えたのが、2枚目の絵だ。
百均で買ったクッションケースに、同じく百均で買ったカラーボードを切って大きさを合わせた板を画面の保護用に入れたものをケースとして使うことにした。安い上に軽い。
この場合、出先では、キーボードは使えないのだが、そもそも電車の中などで付属のキーボードは使えなかった。これはECS LIVAに限った話ではなく、Surfaceを含め、分離型の 2 in 1 モバイル全般に言えることだと思うが、キーボードとディスプレイ部をつなぐヒンジがないため、電車やバスのシートに座った状態で膝の上にパソコンを乗せてキーボードを打つことができない。新幹線や特急列車のようにお弁当を食べるためのテーブルでもあれば話は別なのだが・・(つくばエクスプレスのボックスシートにはテーブルが付いているが、混雑時は使いにくい上に、今後ボックスシート自体が順次廃止されるらしい)

キーボードが無くても、ペンさえあれば、絵を描くのには問題がない。文字入力はタッチキーボードが使えるのは勿論のこと、ペンの場合、手書き文字の認識が非常に良いので、これも問題なし。

電車の中で絵を描いていて気が付いたのだが、前に書いた「ベゼル(枠)が大きくて格好悪い」が、そんなに悪くないことに気付いた。右手にペンを持って、左手でタブレット本体を支えるとき、ベゼルが大きいので持ちやすいのだ。今よりベゼルが細かったら、画面に指があたりタッチスクリーンが反応するから、持ちにくかったと思われる。
Miix 2 8時代に買った CLIP STUDIO を、LIVAに移したら、絵を描くのが楽しいくらいだ。なお、LIVAに使っている Cherry Trail CPUは非力なため、CLIP STUDIOには向かないとネット上で紹介されているところもある。しかし、私はCPUの力不足は感じなかった。まあ、私の使い方では、CLIP STUDIOを十分使い込んでいないからかもしれない。
なお、バッテリーの持ちは連続使用で8時間くらいだと思われる。実は未だ8時間連続で使ったことはなく、6時間連続で使った後、バッテリーの残りが2時間分と表示されたので、そう推定している。まあ、8時間程度使えれば、十分である。

家では、またまた百均で買ったスマホ・タブレットスタンドで立てて、Bluetooth キーボードとマウスを付けて使っている。

気が付いたと思うが、ECS LIVA TE10EA3 付属のキーボードは殆ど使わなくなってしまった。

1か月使った感想としては、
・タブレット部分本体は、満足度95点 足りないのは、タッチスクリーンの感度が少し悪いこと。
・キーボード部は、満足度40点。まあ、付録だと思えば良いだろう。もともと、ペン付きで、このスペックで約6万円は破格に安いのだから・・

さて、お絵描きタブレットとして、ECS LIVA TE10EA3は十分満足できるものだ。ブログにLIVAで描いた絵を使うことこそ、今回が初めてだが、電車の中で思いついたアイデアをササッと描くなど、すでに色々な効果が出ている。
多分、ASUS TransBook Mini T102HAを選んだとしても同じようなものだっただろう。

気になるのは、YOGA BOOKだ。この変態キーボード、いったい役に立つのだろうか?
私の場合、ストレージ容量が64GBしかないので、選択から外したが、一般の使い方なら十分かもしれない。
誰か、YOGA BOOKを買った人が居たら、その感想を教えてほしい。


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