連載
私の書いた記事が、明日(4月10日)発売のトランジスタ技術2010年5月号から、連載される。連載は、見開きの2ページで「宇宙のエレクトロニクス」と言うもの。ちゃんと、職場の兼務許可を取ってあるので、記事中には正式な所属組織まで書いてある。(しまった、このブログのURL書くの忘れてた)
トラ技の増刊とかには書いたことがあるのだが、トラ技の本誌に記事を書くのは実は初めて。今までは、CQ出版社では、インターフェース誌が多かった。と言っても、いずれも単発。
連載は、30年近く前に子供の科学に16ヶ月の連載をしていらいだ。今回は、12ヶ月は続けるつもり。
一応、宇宙で使う電子機器を作るときのコツみたいなものを、エッセー風に書くつもり。拙作:宇宙暮らしのススメの前半部分のような内容だと思ってくれれば良いのだが、トラ技読者が相手なので、エレクトロニクス寄りにして、もっと深く掘り下げたつもり。で、5月号は空気の無い宇宙での冷却の仕方を中心に書いている。空冷ファンなんて使えないからね。
とは言え、今まさに6月号のゲラ・チェックの段階なんだが、6月号では早くも脱線して、与太話になってしまった。あぁ。
7月号は、ちゃんと戻して、宇宙での放射線対策の話にしようと思うのだが、まだ原稿を書いていないので、予定は未定。気が向いたら違う話になってしまうかも。
と言う訳で、トランジスタ技術2010年5月号ともども宇宙暮らしのススメもよろしく!
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Comments
トラ技デビューおめでとうございます。
昨日、読んでいて、野田さんの記事を見つけてニヤニヤしていました。楽しみにしています。
奇遇ですが私も同じ号に特集記事をちょっと書かせていただいてます。
Posted by: 安井 吏 | April 10, 2010 10:33 AM
さっそく買ってこなくちゃ。
インターフェース誌でしたか、Foxプロジェクトは単発でしたっけ。
Posted by: Haru | April 10, 2010 10:49 AM
安井さん、どうも。久しぶりです。
特集の安井さんの記事みました。安井さんも、すっかり高周波の人になりましたねえ。分量的に私より多いですね。
Haru さん、どうも。Fox は、インターフェース誌でした。もともと、安井さんと SH-3 に UNIX 移植しようとしたのが、始まりでした。
Posted by: 野田篤司 | April 11, 2010 07:20 AM
私はトラ技を立ち読みしただけで買ってなかったので、この話題に触れるのは申し訳ないのですが、このブログから私のwebページを見に来てくれた人もいるようなので、1つ弁明したいことがあります。
私のスペースコロニーの絵には、櫛歯状の放熱板がついています。 普通の放熱板では、ご指摘のとおり、対向する面から熱を受け合って放熱効果がなくなってしまうのですが、メタマテリアルによって熱輻射指向性を自在に設計できるなら、解決できるのではないかと考えています。(以前、「メタマテリアルで透明人間になれる」というニュースが話題になったやつ。指向性を変えるだけなら透明人間になるよりも、実現が容易だと思う)
V字谷状の放熱板(私の絵では単純な板状になってるが、単に形状を簡略化したため)から、熱が面に垂直な軸を中心に輻射されるのではなく、宇宙空間に向いて開口されている方に向けて輻射されれば、お互いの面に当たる熱が少なくなり、放熱効果が復活します。
メタマテリアルは、まだ未来の素材ですが、単純な機能から試すには、宇宙機の放熱板はちょうど良いのではないかと思います。(もしかしたら、高エネルギー粒子に過剰に反応する構造を持つ、宇宙放射線シールドなんてものもできるかも)
Posted by: 美村蔵親 | July 18, 2010 11:31 AM