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August 03, 2008

薄型大画面テレビ

家電メーカーの4ー6月期の業績は、薄型テレビなどの売れ行きが好調だと、ニュースで言っていた。
本当に薄型大画面テレビは売れているのだろうか?

我が家のテレビは、ブラウン管である。もちろん、アナログであり、ハイビジョンではない。それどころか、平面でもワイド画面ですらない。録画の方も相変わらず VHS だ。
我が家族とて、プラズマや液晶と言った薄型のテレビが欲しくないわけではない。だが、昔から使っているテレビが壊れたわけでも無いのに、買い換えるのは何となくもったいない。それに使える金があるのなら、教育費などの育児関係や、掃除機、ガス台と言った生活必需品を優先するだろうし、仮に嗜好品(贅沢品)にまわせても、自動車やパソコン等に使う。実際、テレビ観ているよりも、パソコンで動画観ている方が多いし。
結局、いつまで経っても、テレビは買い換えられる事無く、遂に最近では、画面に「アナログ」の文字が表示されるに至った。

こんな家庭の事情は、むしろ例外的で、一般的には、地デジ対応の薄型大画面テレビの普及が進んでいるんだろうなあ・・・と思っていたら、それを覆すような事が起きた。
先日、友人5・6人と集まったときの話である。集まったメンバーが、全員、私と同じく、薄型大画面テレビに買い換えていないと言うのだ。
この時のメンバーは全員男、独身も居れば、私のように妻子持ちも居る。年齢的には、35歳〜48歳。私のように技術系の人も居れば、アーティストもあり、漫画・アニメ系の人も居れば、音楽映像関係の業界人まで居ると言う状態だ。業界人に「今時、フルハイビジョン観てないと仕事にならないんじゃないの?」と聞くと、「当然、職場にはあるけど、自宅は昔のまま」とのこと。そう言や私だって、放送衛星の打上げ業務をしたけど、未だかって衛星放送受信したことないものなあ、個人的には。

後で、この話をすると、「あなたの友達なのだから、普通と違うんじゃないの?」との事。
でも、私を始め、結構、早いものに手を出す人たちだぞ。私は、ウォークマン、レーザーディスクやCDプレーヤーと、出現から直ぐに買いそろえたし、パソコンなんか時代を数年は先行していたからね。私以外のメンバー全員、そう言った新技術に鼻が効く人ばかりだ。
もう一つ、面白い共通項に気が付いた。実家の親が薄型大画面テレビを持っているパターンが多いのだ。つまり、我々の世代よりも、一世代上の人たちは、薄型大画面テレビを買っているらしい。

もちろん、友人が6人ばかり集まったからと言っても、サンプル数が少なすぎて、正確な事を言えないだろうとの意見もあるだろう。だが、6人全員が同じ状態と言うのは、十分、有意性があると思えるのだ。

例えば、私の友人と同じくらいの世代・性別の人が薄型大画面テレビを持つ確率が50パーセントなら、6人全員が持っていない確率は、1/2の6乗つまり1/64に過ぎない。1/64となると、偶然とは言い難いのではないか?
逆に計算すると、0.89の6乗=約0.5なので、89パーセント以上の人が『薄型大画面テレビを持っていない』と初めて、6人全員が持っていない確率が50パーセントを超える。
統計学を学んだ人から見れば、もっとちゃんとした計算方法があると思うかもしれない。が、こんないい加減な計算でも、やはり、80パーセント以上の人が、『薄型大画面テレビを持っていない』と推測できる。少なくとも私の友人と同じくらいの世代・性別の人が・・だ。もちろん、サンプルの母集団が偏っているとの指摘はもっともだ。

年齢的には、35歳〜48歳の男性と言えば、こう言った物を買うリーディング的な集団じゃないのだろうか?
そう言った人たちが、買っていないと薄型大画面テレビの市場って成立するんだろうか?
もっと言ってしまうと、地デジのフルハイビジョンの市場だ。

そこで考えて、思いついてしまった。
我々よりも一世代上の人たちは薄型大画面テレビを買っている。これらに価値を見出している。
この世代は、現在の日本の社長なり会長なりのリーダー的世代の人たちの世代だ。
今から50年前にテレビが登場したときに衝撃を受けた世代だ。
この世代の人達が、「地デジ」何かのビジネスモデルを考えたんじゃないんだろうか?
「従来のテレビが見れない状況に追い込まれたら、皆、テレビを買い換えるだろう」って。
それよりも下の世代が、それほど大きな価値をテレビに見出していないとも気付かないで。

まあ、全て、私の憶測だが。

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Comments

薄型大型液晶テレビを茶の間で見る、つまり、家中の人が一緒に同じ番組を見る、という行為自体が、今や限られた家族のもののように思います。

我が家も古いブラウン管のテレビが一台あるだけですが、複数の人間が同時に同じ番組を見ていることはきわめて希です。

昔と違って、夜家でやることはテレビを見ることに限定されていませんし、見たい番組は一人ずつ皆違います。見たければ自分の部屋で小さなテレビ(PCでも携帯のワンセグでも可)で見る方が気を遣わなくて良いでしょう。

学生と話していると、彼らはほとんどテレビを見ていないようですよ。未だにテレビを見放していないのは、力道山、東京オリンピックでテレビに釘付けになった世代だけでしょう。

Posted by: はかせ | August 03, 2008 at 09:15 PM

 野田さんの交友関係って、ネット民ばかりじゃないですか? 「新しいもの好き」にとっては、テレビ放送そのものが古くて、関心がないのかも。

 私も丸っこいブラウン管のままです。もうTVで見るのはニュースぐらい。それも「ながら視聴」です。
 アナログ放送が終わったら、もう見なくなるかもしれません。もっとも、地デジを導入した人は画質の良さに満足しているようでもありますけど。

 大型液晶テレビのCMから、家族で視聴する描写がなくなった、と何かで読みました。リビングに吉永小百合がぽつんと座っていたりする。
 そんなテレビCMも、宣伝効果が薄くなっているそうです。10年後にはどうなっていることやら。

Posted by: 野尻抱介 | August 03, 2008 at 11:02 PM

はかせさんも野尻さんもブラウン管仲間ですか。

私も一応大学で教えているもんで、大学生と話す機会が多いのですが、若い人は私の世代以上にテレビを観ていません。

ところで、「ネット民」って言葉を知らなかったので、ググってみたのですが、やはり定義など判りませんでした。
「ネット民」と言う言葉のイメージから推測するに、「ネットを活用している人」もしくは「ネットに深く依存している人」でしょうか?
私の交友関係は、前者には全員が当てはまりますが、後者には当てはまる人も居ますが、全員ではありません。
まあ、「ネットを活用している人」と言う時点で、テレビ放送そのものが古いと感じているのかも知れませんね。

私も無理に地デジ対応に買い換えるよりテレビ観るの止めてしまうかも・・
家族が何と言うか判りませんが。

Posted by: 野田篤司 | August 04, 2008 at 08:27 PM

 あー、「ネット民」は「ネチズン」みたいな意味で使いました。これという定義はないと思います。「ネットを活用している人」という解釈でOKです。
 わからない事があったらまずGoogleで検索する人、ぐらいのイメージです。

Posted by: 野尻抱介 | August 04, 2008 at 10:01 PM

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