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June 15, 2008

格安静音サーバーに挑戦

4年ほど前から玄箱を家庭内サーバーに使っているのだが、そろそろ壊れないか不安になって来たので、後継機を考え始めた。

玄箱はCPUに PowerPC 200MHz を使いメインメモリ 64MB の NAS キットなのだが、これに 3.5 インチ 160GB の HDD を入れ、Debian Linux をインストールし、ファイルサーバーだけではなく、各種のサーバーとして使ってきた。
まだ、玄箱が壊れたわけでは無いが、HDDに貯めたデータが無くなると困るので、元気なうちに後継機を用意してバックアップを取ろうと考えたのだ。

では、新しい玄箱を買えば良いと思われるかも知れないが、全く違う方向性を考えた。
多くのアプリケーションは、x86 用のものが配布される。それは、Linux の世界でも変わらない。

で、静音ファンレスの Mini-ITX マザーボードの購入となった。
数週間前、ツクモの中古売り場で、4999円で、Mini-ITX マザーボードが売っていたのだが、その時は買わなかった。
が、その後、考えて「もう一度行って同じ値段で置いてあったら買おう」と思い、先日、再び行ってみた。
なんと、ファンレス Mini-ITX マザーボードは、2999円になっていた。即買いである。FREETECH P6F212 C3/533 と言うものだ。
メモリーは、PC100 / 133 対応。古いタイプのメモリのせいか、128MBまでは安いのだが、256MB 以上だと急に高くなる。PC100 の 128MB が180円だったので、これを二枚買った。合計、3359円だ。

後は、ケース、電源、HDD なのだが、安くあげるために、ケースは自作と考えた。で、電源を探してみる。電源単体で売られているものは、多くは大容量タイプのもので、消費電力の少ない Mini-ITX に向かない。Mini-ITX に向いたファンレスの電源は意外と高価で、8000円くらいする。水城さんに相談したところ、余っている ATX 電源があると言うので貸してもらうことになった。
HDD は、大容量のものを買うかと再びツクモの中古品売り場に向かう。IDE 接続の HDD を探したら「古いマザーボードだと 120GB までしか認識されない可能性がある」とのこと。

せっかく、大容量 HDD を買っても、認識できなかったらつまらないので、まずは家にある HDD で試してみることにする。
試しなので、机の上にマザーボードや電源を広げて接続してみる。Mini-ITXの電源インターフェースは、一般的な 20PIN タイプのATX電源と同じインターフェースである。マザーボードの電源スイッチを接続するピンをショートさせると電源が入った。御世辞にも「静音」とは言いがたい電源のファンの騒音だが、ただで借りているだから良しとする。

一応、BIOS 設定画面が見れるところまで確認したので、玄箱の 160GB HDD を外して接続してみる。
再起動して、BIOS 設定画面を見ると、120GBしか認識していない。がああん。

気を取り直して、BIOS のアップデートに挑戦。製造元のホームページを見ると、BIOS の最新のバージョンは Rev.8 だ。それに対して、マザーボードの BIOS は Rev.3 である。ホームページからは、最新版の BIOS プログラムがダウンロードできるのだが、それには、フロッピーディスクで MS-DOS を起動して、実行するように書いてある。しかし、Mini-ITX マザーボードにはフロッピーインタフェースが無いぞ。BIOS のメニューにはあるのだが。
そこで、FreeDOS と言うものを使うことにする。通常使っているパソコンで、FreeDOS の CD-ROM ブートイメージをダウンロードして、CD-R に焼く。使わなくなっていた昔の PC から、 CD-ROM ドライブと 20GB の HDD を外して、 Mini-ITX マザーボードに接続して、再び起動。ちゃんと FreeDOS が起動するので、HDD にインストールする。インスト後、HDD から FreeDOS を起動し、別の CD-R に焼いておいた BIOS 最新版の書き換えプログラムを実行する。見事、書き換え完了。ところが、再び 160GB HDD を接続してみたのだが、やはり、120GB しか認識できなかった。嗚呼、こんなに苦労したのに・・・

こうなると、大容量サーバーの夢は消えたなあ。もちろん、120GB の HDDを最大4台まで接続できるのだが、コスト的に割りが合わない。それより、最新のシリアル ATA 大容量 HDD を買った方が安くつく。

あきらめて、20GB HDD に Debian Linux etch を入れる。サーバー用途なので、デスクトップ系は入れない。
これはアッサリ入った。

調子に乗って、Xen を入れてみる。メモリーが少ないのに Xen を入れてみるのは、仮想化を使ってセキュリティレベルを向上させたいからだ。だが、Xen は起動できない。Xen カーネルどころか、686カーネルも起動できない。
調べてみると、C3 は i586 互換 CPU で、Xen は i686 以降に対応なもんで、C3 じゃダメなんだそうだ。Xen も Intel VT とかAMD-V だけじゃなくて、色々 CPU を選ぶんだねえ。
ネットで調べてみたけど、最新の C7 CPU は i686 互換なのか、Xen は動くのか、はっきり判らなかった。誰か知っていたら教えてください。

他にも、ファンレスとは言え、意外なほどに CPU やチップセットのヒートシンクが熱くなることが判った。

今回の Mini-ITX は、本格的なサーバーに使うと言うより、ワンポイントリリーフとか遊びに使おうかと思う。

まあ、色々あったけど、静音サーバーを作るコツと言うか、ノウハウが判った。
・使うOSやソフトにもよるけど、i686 互換以降の CPU が良いみたいだ。C7 が i686 互換かどうかは要調査。
 今後は、ATOM や PUMA が出てくるね。
・メモリーは大容量が使いたければ、現在は DDR2 が有利。
・HDDは、古い MB の場合で、IDE の時は、対応している容量に注意。
 しかし、IDE は 1TB を越える容量には事実上対応していないので、シリアル ATA の方が有利。
・ファンレス電源は意外に高い。
・ケースは自作も可能だと思うが、CPU やチップセットは熱くなるので、換気に注意。

3359円の授業料だと思えば、安いものか? それとも高くついたか?

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Comments

PCIスロットがあるようでしたら、IDE/SATAカードを挿してみてはいかがでしょう?
128Gの壁がなくなりますので、起動ドライブだけ小容量にしておけば、OSとデータのトラブルを分離できます。

Posted by: みーや★ | June 18, 2008 at 10:00 AM

なるほど、その手がありましたかあ!!
あります、あります、一個だけですが、PCIスロットが。

Posted by: 野田篤司 | June 18, 2008 at 09:43 PM

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