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April 29, 2008

【人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から】 第3章『宇宙に行って、暮らせるの? 幸せなの?』

第3章『宇宙に行って、暮らせるの? 幸せなの?』じゃないの?
Asteroidb0301『宇宙は広大だ』
この言葉は、常に言われ続けられて居るが、その本当の意味まで理解して居る人は、むしろ少数かも知れない。
宇宙は、一言で広大だと言ってしまう程度の広大さではない。地球の直径は 1万3千キロ位だが、太陽系の直径は海王星の軌道まででも90億キロ位になる。

銀河系の大きさは、約10万光年、太陽系の一億倍だ。
銀河系には、太陽と同じように自分で光る恒星が 5000億 個くらいあって、さらに我々が観測できる範囲には、銀河系と同じような島宇宙が 4000億もあるそうだ。我々が観測できる範囲の外側、つまり「宇宙の果て」の向こう側にも宇宙が広がって居るらしい。さすがに宇宙の果ての向こう側に、どのくらい宇宙が広がって居るのか、はたまた無限に宇宙が広がって居るのかは、色々と意見が分かれて居るらしいが、とにかく、判って居る範囲だけでも、とてつもないくらい宇宙が広がって居るのだ。(「宇宙の果て」と言うけど、その先に、さらに宇宙が広がって居るなら「宇宙の果て」じゃないだろう・・・って私も思う)

宇宙全体は、とてつもなく広く、その中にある星の中には地球よりも住み易い星があっても、ちっともおかしくはない。

だが、宇宙全体だと、余りにも遠く、流石の私にも、どうやって行ったら判らないので、もう少し近場で太陽系内に限って、話題を進めよう。

太陽系の中で、地球以外の惑星は、人が住めるような環境ではない。特に私が薦めている小惑星など、水も空気も食べ物になりそうも無い岩だらけだと思われているかもしれない。

ところが、必ずしも、そうでも無いようだ。

私は良く知らないのだが、太陽系全体は、一つの超新星が爆発した破片からできているらしいそうだ。
つまり、太陽自体も、惑星・小惑星・衛星・彗星と言ったものは、元々同じような組成で構成されていたようだ。
最初の段階で、どんな惑星も小惑星も、地球と同じような物質の組成でできていた。
現在、色々な惑星があるのは、その後の変化によるものだ。

太陽に近い星は、太陽の光に炙られて、水など揮発性の物質が蒸発する。蒸発したガスが、太陽風などに飛ばされると、その星から水分などが無くなってしまう。
地球のように大きく引力が強い星なら、水分が飛ぶ前に引き留めることができるが、月のように引力が弱いと引き留めて置くことができない。何十億年か前に、地球と月ができた時、月にも地球と同じ割合で水があったはずだが、その後、月の水は太陽の光で炙られて、蒸発し、水蒸気が光や太陽風で飛ばされ、無くなってしまった。それに対して、地球は引力が強く、水が残った。地球と月の差は、大きさで決まった訳である。

火星も同じで、引力が少なく、水が無くなってしまった。(最近では、火星にも意外に水が残っていると言う学説もある。まあ、水が残っていたにしても、表面に見えて居る訳ではないから、地球ほどに大量の水が残って居る訳ではないのだろう。)

太陽から遠い星になると、太陽からの光が弱く、そもそも水が蒸発しない。だから、星の大きさによらず、全ての星に水が残っていると思われる。地球から太陽まで1億5千万キロなのだが、その4倍の太陽からの6億キロより離れた場所、火星と木星の中間より、かなり木星寄りより遠い場所にある星には、水が残って居る。
例えば、木星の衛星のガニメデやエウロパは、表面が厚い氷に覆われるほど、水が多いし、彗星の核にも水が大量に含まれて居ることも良く知られて居る。小惑星も例外ではなく、その場所にある小惑星には水が多く残って居る。

例外は存在するもので、木星の衛星で最も木星に近いイオには水は残って居ないそうだ。その理由は、木星の出す熱だか、放射線だが、潮汐力の影響だかで水分が蒸発しきってしまったようだ。

イオは別としても、太陽からの遠い場所では、それ以外の衛星や小惑星には水がある。水だけではなく、炭素や、その他の元素も十分にある。
逆に大きな惑星、木星や土星は、大きすぎ、重力が強すぎ、せっかくの資源を使うことができない。もちろん、強力な重力、それに高い気圧に耐えられる強力なロケットを作ることができれば、資源を使うことができる。だが、そんな面倒な事をしなくても、より重力の少ないところから始めた方が速い。

宇宙の資源を楽に使うには、大きくて重力の強い惑星よりむしろ重力の小さい小惑星の方が有利だ。
例えば、月の表面積は南極大陸程度で、火星の表面積は、地球の全陸地面積を合せた面積に等しい。
これに対し、小惑星では、大きなものでも表面積は九州程度しかないし、全ての小惑星の総質量を合せたところで、月の37分の1しかない。
だが、小惑星は重力が小さいから、穴を掘っても落盤の危険が少なく、中までミッチリ使うことが可能だ。

地球の場合、地表から数メートルから数十メートルしか有効に使って居ないだろう。もちろん、地下街などで地下深くまで掘って居るものもあるし、さらに炭鉱などでは千メートルよりも深く掘って居る所もあるかもしれない。だが、それらは極めて例外的で、ほとんどの場所では植物の根のはる範囲しか資源を使って居ないであろう。だから、地球全体の平均なら、地表から数メートルから数十メートルと言うところが資源を有効利用している事になりそうだ。(陸地はともかく、海洋での資源利用を、どう評価するか、良く判らない。これは今後の課題と思って居る)

小惑星の総質量は少ないが、それでも地球の陸地に積むと、高さ 4千メートル程度になる。これが、資源として全て有効に使えるなら、現在の地球の何十倍、何百倍の量が使える事になる。とは言え、小惑星の物質の百パーセントが使える訳ではないだろう。仮に10パーセントが使えるだけでも、地球の資源の数倍から数十倍の資源があることになる。

小惑星に、資源が十分にあることは示したが、それはあくまで元素の量としての話で、その元素が使える状態にあるか、どうかは別問題だ。地球は、小惑星には比べ、大きい、空気や水があり循環して居る、生物が居ると言う違いがある。

地球のように大きな惑星の場合、惑星形成時に一度高温で溶けた時、重い物質が中心部に集まる。地球の場合、ウランなどの重金属が中心部に核を作り、その回りに鉄などの金属が集まると言うような構造ができる。これに対して、小惑星では、均一なままになって居る場合が多い(と言い切って良いのか、極めて自信が無い)

また、地球は海の水が蒸発し、雨になり、川を流れ、海に流れ込むという循環を繰り返す。この時、金属などの濃度を圧縮し鉱床を作る。小惑星では鉱床は形成されず、金属濃度が高くなることは無い。つまり、鉄鉱石などのように金属が使いやすい状態で得られない。

当然の事だが、小惑星には呼吸可能な大気も無いし、食べるものも無い。意外な事かも知れないが、呼吸可能な大気のための酸素成分は生物が作って居るのである。もちろん、食べ物になる有機物も生物が作って居ることは言うまでもない。

小惑星には、金属などの物質は、元素としては存在してはいるが、地球のように使いやすい高い濃度で得られない。薄い状態で散在している元素を人工的に集めて濃縮しないと使い物にならない。酸素も食べ物も、そのままでは無いので、植物等を育てて得るしか無い。元素として存在しない訳ではないから、エネルギーと時間をかければ不可能な話では無いが、簡単ではない。

エネルギーについてだが、宇宙では太陽光が使える。宇宙空間では、地球上と違い、太陽光が大気で減衰したり、雲や雨で遮られたり、夜の間は使えなかったりはしない。
水分の残って居るような小惑星の場所では、太陽から遠い分、太陽光が弱くなって居るが、それでも、人一人が生きて行くのに必要なエネルギーは24メートル四方の太陽電池で供給できる(人一人に必要なエネルギーを 10kW とし、太陽電池の効率 20 パーセントとした。なお、地上の都市での電力消費量は一人当たり 1kW 程度である)

太陽光以外のエネルギーでは、核分裂・核融合が考えられる。前述したように水の循環による鉱床の形成が無いので、小惑星では濃度の高いウランを得ることは難しい。薄いウランを集めて原子炉を作ることに意味があるかは判らない。
水分がある以上、水素や重水素を使った核融合炉も考えられる。宇宙には核融合に便利なヘリウム3が多いそうだが、そんな都合の良い話があるのか、ちょっと怪しいとも思える。
核分裂・核融合とも、将来的な技術で、少なくとも最初の段階では、太陽光エネルギーから考えた方が良さそうだ。

太陽系の小惑星中に人類が広がった状態を想像してみよう。
人々は、小惑星の中に穴を掘って住んで居る(宇宙には放射線が多く、それを防ぐためには、5メートルくらいの穴を掘って住むのが一番)

エネルギーは、大きく広げた太陽電池もしくは反射鏡で集めた熱をスターリングエンジンなどでエネルギーに変えて使って居る。
シアノバクテリアのような微生物を培養して、呼吸のための酸素を得る。食べ物は微生物を食べるか、穀物や家畜を育てる事で得る。
実は、水を得るのが一番簡単かも知れない。水分を濾過・蒸留するだけで良い。
小惑星は小さいから、一番大きな小惑星でも地球の重力の百分の1位しかない。でも、遠心力を使って人工的に重力を作ることは可能だ。映画やアニメの宇宙ステーションやスペースコロニーは、全体を回転させるが、小惑星の場合、小惑星全体を回転させるより、むしろ、居住区を穴の中に置いて、その部分だけ回転させた方が合理的だろう。

小惑星を形成する物質だけで、21世紀初頭の地球より数倍から数十倍の豊かな文明を築くことができる。
小惑星全体に人類が広がるには、数百年以上かかるだろう。だが、いずれは、人類は小惑星全体に広がり、それに飽き足らなくなり、木星や土星の衛星や彗星にまで広がる。
太陽系全体に広がった後、つまり、現在の数百倍以上の豊かさを得た後、次は、恒星間の世界へ乗り出す。
銀河を征服するのに何百万年かかるが、想像もできないが、いずれは、それすらも飽き足らなくなり、他の銀河へ乗り出すに違いない。

小惑星での暮らしは、物質的にはむしろ現在よりも豊かなものになるかもしれない。だが、いくら物質的に豊かになっても、大自然の無い生活が楽しいのか、幸せなのかは別問題だ。幸せかかどうかは、物質的なものではなく、精神的なものだからだ。

小惑星での暮らしが楽しいかどうかについては、私は楽観視している。住めば都というが、開拓された土地、例えば、新大陸ならニューヨークやロサンゼルス、国内なら札幌と言う都市に暮らす人は楽しいだろう。札幌などは自然豊かな都市だが、自然の少ないニューヨーク等の大都市でも暮らしは楽しい。極端な話、砂漠で何も無いラスベガスでも、世界中の人々のあこがれの的になる。
しかし、必ずしも「楽しい」ことと「幸せ」であることは同一ではないだろう。前者は娯楽で解決できるが、後者はそうではない。幸せとは、その人の生きる意義とか、そういうものに繋がる。あまりに哲学的になるので、これ以上深入りしないが、少なくとも私は「幸せ」を見つけられると思って居る。

さて、小惑星には資源があり、そこで豊かな生活ができる可能性と、その先の宇宙へ広がる足掛かりになることは話した。
だが、いくら素晴らしい将来像でも実現性が無ければ、絵に描いた餅である。
次回から、「どうやって、人類が小惑星に広がるか」の話をしよう。

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FPGA 再入門

昨年から大量の半田付け作業が続いている。半田付け箇所が多いのは、ディスクリートで回路を組んでいるからだ。(ディスクリートとは、単機能の IC を組み合わせてデジタル回路を作ること)
パワー制御部やアナログ部分はともかく、デジタル部は FPGA にすれば良いのに・・と友人に指摘を受けた。

FPGA とか CPLD や PLD を知っているだろうか?
IC とか LSI と言った集積回路の中身を自由に作り替える事のできる部品だ。中に入れる回路を規模が小さいものを PLD、中規模のものを CPLD、大規模のものを FPGA だと思ってもらうとイメージしやすいだろう。
(正確には FPGA と CPLD と PLD の違いは回路規模では無く、内部構造の違いである。しかし、ユーザーから見るとコンパイラが対応してくれるので、回路規模しか違いが見えない。CPU の CISC と RISC みたいな違い)

現在、半田付け作業は一段落付いているが、また、再開するかもしれない。今の間に FPGA を使えるようにしておこうと思い、試してみた。

以前は、Windows 98SE 上に FPGA 開発環境を構築していたのだが、いまさら 98SE でもあるまい。私が個人的に良く使う FPGA デバイス・メーカーである XILINX のサイトを見ると最新版は Linux にも対応していると言う。
対応 Linux は RedHat だが、Debian でも使えるようだ。早速、試すと意外と簡単に Debian Linux etch にインストールできた。昔作った FPGA ライター用ケーブルを接続すると簡単に FPGA (正確には CPLD)に書き込めた。

FPGA や CPLD を使うのも 5〜6年ぶりなので、世間の情勢が判らなくなっているので、ちょっと調べてみた。以前なら入手が難しかった CPLD も秋葉原の秋月や千石で数百円程度から買えるようになっている。

「デバイスの値段が安くなったとは言え、品揃えは昔と、そう変わらないなあ・・」と思って居たら、とんでもない勘違いだと気付いた。なんと千石で20万ゲートの FPGA が数千円で売っている。こんなものが数千円で手に入るとは・・・

こう言うことに詳しい友人に聞いたところ、ここ2・3年では、当たり前の事なんだそうだ。
うかうかしていると時代に取り残されるなあ。

5〜6年前にも10万ゲートを越える FPGA はあるにはあった。だが、何十万円もして、とてもアマチュアの手の出せるものでは無かった。それが、今では数千円で買えるほど、なっている。
一番手軽に数十万ゲート級の FPGA を試すのは雑誌の付録になっているものを使う事らしい。早速、去年のデザインウエーブを入手して試した。

雑誌付録の25万ゲートの FPGA に書き込むには自作のケーブルでは駄目で、既製品のケーブルを使わざるを得なかった。しかし、全て LINUX 上で開発環境がそろうとは頼もしい。
試しにオープンソースとして公開されている Z80 互換の CPU コア t80 を入て、シリアルポートに「Hello World」を出力するプログラムを走らせたら、ちゃんと動いた。

やはり、十万ゲートを越える FPGA は世界が違う。ワンチップ上に CPU とシリアルインターフェース、メモリーまで付けて、まだ半分しか使っていない。30年前に自作したコンピュータの何倍もの規模の回路が、この FPGA の上に乗りそうだ。
それどころか、ちょっと外部に回路を追加すれば、昔のパソコン PC-8001 くらい作れそうだ。

と、妄想しながら、ネット上を探索すると居る居る。PC-8001 に限らず、MSX とか X6800 とか、昔のパソコンを FPGA を使って再現している人が既にいっぱい居る。
誰でも考えることは同じかあ。
既に実行した人が居るんじゃ、今更やっても面白くない。何か別の事をやってみよう。

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April 28, 2008

人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から 第2章『宇宙へ飛び出す』なんて『レトロ・フューチャー』じゃないの? 

第2章『宇宙へ飛び出す』なんて『レトロ・フューチャー』じゃないの?
Asteroidb0201このシリーズのコンテンツの主題は『人類は宇宙へ飛び出す』って話だけど、『そんなの前世紀(20世紀)の、できもしない夢なんじゃないの・・』って言う突っ込みが、聞こえて来そうだ。

確かに、『人類が宇宙に飛び出す』話は、SF小説、漫画、アニメ、映画に度々使われて来たテーマだ。その上、それも20年ほど前を最後に、最近では余り使われなくなった古いネタと思われて居るだろう。

実際には『人類が宇宙に飛び出す』話は、小説や映画・漫画等の娯楽作品だけではなく、ツォルコフスキーやオーベルト、ダイソン等、科学・技術的検討を元にした思想として、繰り返し提唱されているものである。中でもオニール氏によるスペースコロニーのコンセプトはアニメのガンダムに大きな影響を与えたことで有名だ。

こう言った『人類が宇宙に飛び出す』話が、『できもしない見果てぬ夢』と思われるような背景には、40年近く前に月着陸を成功させたにも拘わらず、その後、大きな発展を示して居ないことがあるだろう。

さて、『冒頭の人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から』は、次の三つの段階に別れる。
(1) 人類のために、広い宇宙に、広がるのは必然だ。
(2) 宇宙には、人類が広がるための空間と資源とエネルギーなどが十分にある。
(3) 宇宙に人類が広がる事は、決して不可能ではない。それには、小惑星から始めるのが最適。

上記の3つは、(1)が目的・目標もしくはモチベーション(動機)、(2)が理由、(3)がフィジビリティ(実現可能性)に当る。
(2)については次回(第3回目)のコンテンツ、(3)については、第4回目以降に述べる予定として、今回は(1)について説明する。

地球は、物質的には閉じた世界である。地球外から、何の補給も無く、逆に無くなる物質も無い。もちろん、隕石の落下や、人工衛星の打ち上げなどの例外はあるが、全体から見ると、ごく少量で、ほとんど無視しても良い。従って、物質は再利用しないと、いずれ枯渇する。質量保存則から物質自体の総量は減りはしないのだが、問題なのは、物質の再利用にはエネルギーが必要な事だ。
地球は、エネルギー的には開放系で、太陽から光エネルギーを受け、宇宙空間に熱エネルギーを放射している。エネルギー自体は保存則に乗って居るのだが、エントロピーが増加するため、実際に使えるエネルギーは再利用することはできない。
現在の人類の営みには、今現在の太陽光エネルギーをだけでは足りず、何億年にも渡って太陽から受けた光を化石燃料として貯め込んだエネルギーを浪費している。
この状態が続く限り、いずれ人類は、まずはエネルギーを、続いて資源を使い尽くし、繁栄を続けることはできなくなる。

だからこそ、空間的にも物質的にもエネルギー的にも、地球とは比べ物にならない宇宙へ人類は飛び出すべきだ。

もちろん、反論も多いだろう。
地球の中だけでも、資源のリサイクルや省エネルギーに努力することで、人類を存続する事は可能だ、とか、エネルギーを化石燃料だけに頼るのではなく、太陽光、風力・潮力エネルギーを使ったり、原子力や核融合エネルギーを使うことが重要だ、とか言ったものだろう。

既に前回説明したように、この辺の厳密な検討は行って居ない。地球の中だけでの人類の存続の可能性について検討するのは膨大な作業になる。また、批判的な事も書かざるを得ないのでネガティブになってしまう。書く方も読む方もうんざりするだろう。

ここでは、私自身が「限られた地球の資源とエネルギーだけでは、人類はいずれ行き詰まる。だから、宇宙に出て行く必要がある」と言う動機で行動して居ることだけ理解してもらえば良いと思う。

他にも、反論として「水も空気も無い宇宙で人類が生活して何が楽しいのか」とか「そんな夢みたいな話、できる訳無い。」とかが聞こえて来そうだ。これらについては、前者は次回(第3回目)、後者は第4回目以降に説明する。

モチベーションの話に戻ると、科学が進み、宇宙の事が理解できればできるほど、宇宙の広大さが判り、相対的に地球の小ささが判って来たこともある。ちっぽけな事を「砂粒のよう」とか言う事があるが、宇宙に比べると砂粒に失礼なほど、地球は小さな存在だ。
地球が余りに小さな存在だと判ると、その中に閉じこもって居ることに耐えられない。自分の世代に、広い世界に出ることは無理でも後世のために、宇宙へ出て行くための努力をしない事は、罪だとすら思う。
少なくとも私は、そう思って居る。

私の中には、もう一つモチベーションがあって、それは「宇宙開発が停滞して居るのは、目標を見失ったため。宇宙開発の活性化のためには、壮大な目標が必要」と言うものだ。
だが、良く考えてみると最後のモチベーションは「宇宙開発の保身と存続」を元にしている。言ってしまえば宇宙機エンジニアのエゴに過ぎない。実は、昨年秋から何度も書き直した下書きは、この「宇宙開発の活性化のために壮大な目標が必要」から始まって居た。何度も書き直して居るうちに、モチベーションは、先の2つ即ち「人類存続のため」と「広大な世界へ飛び出したい」の方が純粋で本質的だと気が付いた。エンジニアのエゴは、付け足しに過ぎない。

『宇宙へ飛び出す』のモチベーションの本質は、「人類存続のため」と「広大な世界へ飛び出したい」だ。

だが、これらを、前面に出すのは、恥ずかしいものだ。
「おまえ、正気で言って居るのか??」と言われそうだ。
だが、あえて前面に出そう。

「人類存続のため、宇宙へ飛び出そう!!」

以下、続く。

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April 27, 2008

人類は宇宙へ飛び出そう まずは小惑星から 第1章『イントロ 〜言い訳〜』

第1章『イントロ 〜言い訳〜』
Asteroidb0101昨年の秋から、ブログの更新回数が減って居る。(ここ数日に関しては、Ubuntu 系のコンテンツをアップしているが)
実は、コンテンツの内容がマンネリ化しているので、まとまって大きなネタをかけようと思って昨年秋から準備して居たのが原因だ。

どうも、私の場合、大きなネタをかけようとすると、それ以外のネタでも、ブログの更新が止ってしまう傾向にあるようだ。その上、肝心のネタも懲り過ぎ、冬が来て春が来たと言うのに準備が終わらず、これでは、いつになったら公開できるか判らない状態になってきた。

いつまで経っても公開のめどがたたないくらいなら、粗削りの段階であっても早めに公開した方が良いように思えて来た。

そこで、今回は検討が不完全でも、暫定版として公開することにした。

結論から、先に言ってしまうと
「人類は宇宙へ広がるべき。
 その最初の段階は小惑星から始めるのが良い。
  それは不可能な夢ではなく、実現可能だ。」と言うことだ。
これを、6回か7回程度に渡って説明したいと思う。

このネタ、ずっと昔にやった『僕の宇宙船』シリーズの『惑星間宇宙船』の続きとも言える。『僕の宇宙船』シリーズが中途半端な状態で中断したのが2005年夏だから、昨年秋からどころか、3年近く前から考え続けて居たんだよねえ。そんなに長い間考えていても、まとまらなかった訳だ。

すでに『言い訳』したように、今回のシリーズは、いまだ検討が足りてないところも多い不完全なコンテンツだ。
例えば、論理的な完全性は無い。「人類は宇宙へ広がるべき」と言う文には、言外に「地球に、とどまっているだけでは、人類の将来が無い」の意味が含まれる。これを論理的に完全に説明するためには「将来的に地球だけで人類が生き残る事が不可能」であることを示す必要がある。しかし、これはやり始めると簡単には終わるようなものではない。
同じように「最初の段階は小惑星から始めるのが良い」と言う文には、「月や火星から始めるよりも効率が良い」と言う意味があり、これも真っ正面から検討すると多大なものになってしまう。
このように論理の一貫性を確保することは大変で不可能に近く、仮りにできたとしてもネガティブな説明になってしまう。それを延々と述べるのはブログのコンテンツとして似つかわしくない内容になる。

他に検討が足りて居ないところとして、解析とか設計などが深く行われていない部分もある。これは、私個人としては解析作業や設計は楽しくって仕方が無く、やり始めると、すぐに時間が過ぎてしまう。
小惑星を幾つも開拓するための最適経路を求めるコンピュータシミュレーションプログラムなど、考えて居るだけでも楽しいが、ちゃんと結果が出るまで少なくとも半年はかかりそうだ。
また、小惑星の開発のための宇宙船の設計も楽しく、これもやり始めるときりが無い。詳細に嵌まり込んだら、それこそ一年でも二年でもかかってしまうだろう。
ディテールに凝るのは楽しいのだが、それにはまり込んで時間を無為に使うよりは、粗削りの段階公表した方が良い。ある程度の方向性さえ示すことができれば、私より、ずっと上手くシミュレーション・プログラムを作ったり、宇宙船のデザインができる人が居るに違いない。そう言った人達が協力して、手分けして作業ができれば、より早く良いプランを作ることができる。

専門的な情報の収集も不足して居る。私は宇宙機の設計や軌道計算は専門だが、小惑星の分布や組成などの専門的な知識は無い。生態系を維持する生物学や生化学の知識も無い。こう言ったプランを練るには小惑星や生物学・生化学に限らず、多岐多様な知識・情報を必要とするのだが、個人の持つ知識・情報等たかが知れて居る。本当に役に立つプランを作るには各分野の専門家を集めるしか無いと思うが、無闇に専門家を集めれば良いと言う訳ではない。
何のために、どう言った知識・情報が必要かを判った上で専門家を集めないと無駄になる。だから、専門家を集める前に、とりあえずの知識で、暫定的なプランをつくって置くことは、決して無駄ではない。


繰り返しになるが、このシリーズは未完成で、粗削りのものだ。
論理の完全性は無く、私の直観的な「仮説」が前提になっていたり、詳細な解析や設計も終わって居ない。また、専門的な知識・情報も不足して居る。

このシリーズは、読んだ人からのコメントを反映したり、詳細な解析や設計を進めたり、専門的な知識・情報を手に入れることで、補強され変化して行くものとなるだろう。
それは、「間違って居たから修正する」と言うわけではなく、「成長して行く過程」だと思って欲しい。

今回のコンテンツは「プランの卵」だと思って、暖かい目で見守って欲しい。

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Ubuntu 8.04 3Dデスクトップと仮想化

Sc2怒涛の Ubuntu だが、使いやすいので、どんどん進む。
無線LANの問題も続いているのだが、 切れたら「$ sudo /etc/init.d/networking restart」とコマンド打てば復旧することが判った。抜本的解決ではないが、対処療法として何とかなる。

で、3Dデスクトップと仮想化に挑戦。
画像は、その証拠。
Ubuntu の上で、YouTube の動画見ながら、KVMを使った仮想マシンWindowsXPでグーグルニュース見ているところの全体を3Dデスクトップ(CompizFusion)で見ている。右端にシステムモニターを出しているのだが、CPU負荷が滅茶苦茶高い。実は、WindowsXPの中からYouTube の動画見ることもできるのだが、流石に途切れ途切れで使い物にならない。もちろん、UbuntuのFirefox上のYouTube の動画は、3D表示中でも途切れることはない。
ところで、3Dデスクトップの仮想の床に、YouTube の画面が反射して映っているのが、お判りだろうか?
なかなか、おもしろい。

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ubuntu 何か安定しないな

昨日、Ubuntu をべた褒めしたばかりだが、今日はちょっと批判。
あれから、3Dデスクトップである CompizFusion を試した。 CompizFusion は、すぐに動いたのだが、その間に無線LANが何度も途切れると言う現象が起きた。同じ無線LAN を WindowsXP でも Debian Linux etch でも使っているが、問題は起きていない。Ubuntu だけの問題と言えよう。
私の使っているパソコンの無線LANはRT61と言うタイプのもので、Debian のカーネル2.6.18では標準対応しておらず、メーカー製のドライバを使っている。Ubuntuのカーネル2.6.24では標準で対応している。どうも、これの調子が悪いのでは無いかなあ。
一度、無線LANが切れると、再起動しないと復旧しないので、始末が悪い。
同じ現象とか、対策法とか、あったら教えて欲しい。よろしく、お願い。

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April 26, 2008

Ubuntu 8.04 インストール

Ubuntu 8.04 をインストールしてしまった。

インストールは、あっけ無く終わった。Debian Linux etch も含めて、過去の Linux や BSD 系のフリーOSに比べると格段の進歩である。
それどころか、ここ半年の間に Windows XP を何度もインストールし直したり、なんの因果か僅か2ヶ月の間に Vista のプリインストールしたノートPCを3台もセッティングしたことに比べても遥かに簡単だった。
冗談じゃなくて、今やプリインストールの Vista マシンを使うより、ubuntu の方が楽にスタートできるって言えるぞ。

サウンドボードは自動認識で、無線LANもSSIDやパスワードなどを設定した後、再起動しただけで接続できた。
nVidia GeForce 6150 のグラフィックカードの設定だけは、ネット上の情報と異なったので、ちょっと時間がかかった。何度か再起動している内に(三度目くらいに)「システム」「システム管理」「ハードウエアドライバ」の中に「NVIDIAの高性能グラフィックドライバ(新しいカード向け)」と言う項目が表れる。これの「有効」をチェックすると、ドライバがダウンロードされる。その後、再起動すると、ちゃんと NVIDIAが動くようになった。

私の Athlon64 X2 の HDD は、320Gで、80G を WindowsXPに、80Gを DebinaLinux etch (32bit)に、80Gを DebinaLinux etch (64bit Xen 3.1.0用)に、40Gを DebinaLinux etch (64bit Xen 3.0.3 用)に使っている。残った 40G にUbuntu 8.04 を入れた。デュアルブートどころか、クイントブートであるが、心配していたブートエラー(ubuntu 6.10 の時に起こった)は、大丈夫だった。

いやはや、起動音といい、デスクトップの背景といい、趣味が良いねえ、ubuntu は。
とにかく、普通に使う分には、アッと言う間にインストールできるので、楽なもんだ。

さて、次は、3D デスクトップとか、仮想化とか、普通でない使い方に挑戦である。

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April 25, 2008

ubuntu

昨日、リリースされたばかりの Ubuntu 8.04 LTS に、早くも日本語ローカライズド Desktop CD がリリースされた。早速、ISO イメージをダウンロードして、CD-R に焼く。
HDD にインストールする前に、とりあえず、ライブCDとして Ubuntu を CD-R から起動してみる。

やあ、これは簡単。
無線LANからサウンドデバイスまで、何から何まで自動認識した。
私の Athlon64 X2 についている無線LANは、今まで Debian Linux etch の標準状態からは認識できず、メーカーサイトからドライバーをダウンロードしなければならかったのだが、Ubuntu 8.04 では何もせずに認識とは、えらい違いだ。

明日は、HDDの空いた領域にインストールしてみようと思う。
ただ、昔、Windows 2000 と Ubuntu 6.10 をデュアルブートしようとして、失敗した経験があるので、ちょっと心配。後は、GeForce 6150 相当のグラフィック機能がちゃんと使えるかだ。

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