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January 14, 2007

digitalback

E0811以前から、いつかは出るだろう出るだろうと思って居るのに中々出ないのが、デジタルバックだ。
イラストに描いたようにフィルムカメラの裏蓋を外し、代りに CCD を付けたらデジタルカメラになる・・・そんな製品ができたら大喜びで買う人が大勢いそうだと思うのだが、一向に商品化されない。

全くデジタルバックが無い訳ではないが、存在するのは大判・中判カメラ用とライカR8/R9 用のデジタルバックだけで非常に高価だ。
だが、イラストのように、汎用的に色々なカメラに装着可能なデジタルバックなら、低コストにできると思うのだが、どうなのだろう。

E0812世の中に数多く出回って居るフィルムカメラのほとんどは 35 ミリフィルム用だ。だから、35 ミリフィルムと同じ大きさの画像素子を用意して、フィルムと入れ替えれば良い。ほとんどのカメラはフィルム交換用に裏蓋が開くようになって居る。この裏蓋を外せば、フィルムの代りに画像素子を付けることは容易い。画像素子とコントロール用の電子回路をワンパックにし、一種類だけ用意すれば、カメラのメーカー/機種毎に裏蓋と置き換わるようなアダプターを用意するだけで汎用的に使える筈だ。(マニュアルフォーカス時代のタムロンの交換レンズのマウントと同じだね)

そもそもフィルムカメラの裏蓋が外れないと交換しようが無いが、少なくとも私の持って居る一眼レフカメラは全て裏蓋が外れる。写真の左からニコン F4、F3、FE2、オリンパス OM-2N だ。これらのカメラは裏蓋を交換して、フィルムに日付や撮影データ等を写しこむオプションや長尺フィルムを付けるたりためのものだ。

E0813残念ながら、バルナック型ライカは裏蓋が外れないどころかボディーは筒状の一体構造(写真は本物のバルナックライカではなく、コピーのゾルキー)なので、どうしようもない。

しかし、M 型ライカは、下の写真のようにフィルムの部分が外れるので、比較的簡単に画像素子を付けられそうだ。(写真はライカ M3。これは私の所有品ではなく、友人のもの)

画像素子は、35 ミリ・フルサイズが良いに決まって居るが、APS-C でも良い。これを機種毎に裏蓋と置き換えられるアダプターを介してカメラに接続すれば良い。シャッターが開くタイミングがデジタルバックに伝わらなければならないが、F3 や FE2 などは日付などを写し込むタイミングを知らせる信号が出て居る。

E0814フルメカニカルの M 型ライカに電子的な接点など存在しないが、シャッターが開いた時の明るさや、シャッター音、フィルムの穴(パーフォレーション)を送る部分(スプロケットギヤ)をセンシングするなど、方法はいくらでもあると思う。
露出は画像素子の感度を ISO 100 なり 400 にしておけば、カメラ側で絞りとシャッター速度を合せれば良い。
画像データをメモリーカードに記録しておけば、デジタルカメラそのものである。

こんなデジタルバッグがあれば、結構使う人は居ると思うのだが、どうなのだろう?
このアイデア、数年前に思い付いたのだが、誰でも思い付くものだし、直ぐに商品化されるだろうと思って、あえて書かなかった。しかし、一向に商品化される気配も無い。技術的に問題があるとも思えないし、コスト的にもデジタル一眼レフが数万円であることを考えると、それよりも安くはなりそうだ。

どうも各メーカー、新規のデジカメ開発には積極的でも、こう言った古いカメラを活かすものには興味がないようだ。

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Comments

過去にあったようで、商品化もされたようですが売れなかったということのようです。
http://www.dpreview.com/news/9909/99090501siliconfilm.asp
2000年ですから、商品化するのが早すぎたのかもしれませんね。

Posted by: まゆらつかい | January 15, 2007 at 02:00 AM

私も数年前、同じことを思いつきました。当時持っていたソニーのデジカメとコンタックスマウントのヤシカの安い一眼レフボディで作ってみようかと、分解を始めるところまで行きました。開けて中の基板を見て、これは歯が立たないとあきらめましたが。その時思ったのは、装着すべきボディごとに、セッティングが違うので難しいのだろうな、ということです。たぶん、買ってきてユーザーがセットするのは無理で、メーカーで装着サービスをしなければならず、その手間が大変で商売にならないのではないでしょうか。

また、手持ちのボディを改造してデジタル化しても、最新のデジタルのボディのような使い勝手は得られないと思われます。EOS-5Dを使い始めて半年以上過ぎましたが、当初、本質的ではない、と思っていたコンピュータのソフト(映像エンジン?)による機能や大型の液晶ですぐに写真が見られるのは、やはり大いなる福音なのです。5Dを使うまでは、フィルムカメラの機能があればよい、と思っていたのですが。


ずっと、仕事と遊びで一眼レフを使ってきて、ボディはどうでもよい、という感覚が身に付いています。レンズさえちゃんとした物を使えばボディは安い物でも良いし(デジタル一眼はそうはいきませんが)、不調になれば買い替えれば良い。ですから、デジタル一眼レフが現れてきたとき、持っていたボディには大して執着はありませんでした。そのうち、コンタックスからデジタルのボディが出るだろうから、それを買おうと思っていました。

それが、コンタックスそのものが消滅してがっくりしていたのですが、EOS-5Dのおかげでツァイスレンズを使い続けられるようになり、とてもハッピーです。

Posted by: はかせ | January 15, 2007 at 09:17 AM

一眼レフを使わないので的外れな意見かもしれませんが。。

画素数に対する要求が一段落しないと、そういった遊び心のある設計にはならないのではないかと思います。

携帯電話も、通信部分とその他の部分を分けられたらというアイディアはありましたけど、ようやく昨年になってウィルコムがW-SIMを発売してきましたし。
(PHSは速度・品質に対する要求が一段落しました)

Posted by: みーや★ | January 15, 2007 at 10:28 AM

比較する物が無いと案外気が付きませんが、F4Eって破格に巨大ですね。
対抗できるのは、CONTAXのAXくらい?

Posted by: けろよん | January 16, 2007 at 12:37 PM

まゆらつかいさんの意見のように2000年ではリーズナブルな価格にならず、今復活というか出しても改造する方のボディがないということになってしまうのでしょうね。
 ある程度価格となると値の下がった新品ボディと争う必要があって、キャノンのマウント様フランジバックの小さいマウントだと各社のマウントコンバーターが使えて似た用途に使えるのでさらに競争相手が存在するし。
 はかせさんのようにボディがどうでもいいという方がプロに多いそうで、D40が売れまくっているという記事をどっかで読みました。

バックでなくって、フィルム形状の撮像素子が発明されれば、解決!なんでしょうか。

Posted by: Kagawa | January 17, 2007 at 11:00 PM

まゆらつかいさん、はじめまして、ようこそ。よろしくお願いします。
実は、まゆらつかいさんが教えてくれたものが、うろ覚えになっていました。
確かに Kagawa さんの意見にもありますが、早すぎたのでしょうね。

では、逆に、現在ならどうなのでしょう?
みーや★さんの言うように画素数競争が一段落したら、こう言った「遊び」の余裕もあるのでしょうか?
それとも Kagawa さんの意見にあるように、フィルムボディが少なくなっているので需要が無くなるのでしょうか?

元々、最近、デジタルバックを考え出したのは、フジの S5 Pro が切っ掛けです。既存のデジカメのボディ D200 を元にしても、CCD だけ替えるのも有りだと言うことですよね。
S5 Pro の CCD は、D200 よりも、「ダイナミックレンジが広い」けど「連写性・解像力は劣る」わけです。それでも私を含めて多くの人が欲しがって居ます。つまり、全てを満足する CCD なんてありはしないので、シチュエーションに合わせて、使い分けるのが良いと思ったのが発端です。なら、フィルムと同じように CCD を交換すべき、だったら、いっそフィルムカメラのボディにデジタルバック付けた方が早い・・・って発想です。

とは言え、はかせさんの言われるように、最近デジタル一眼レフを使っている人から、「ボディに対する執着が無くなった」と聞きます。私は、一眼レフはアナログ派なのですが、そうなら、単に D200 と S5 Pro を二つ共買えば良いのですよねえ・・とは言え、財布が持ちませんが。

けろよんさん、
本当、F4E は、デカいデカい、その上重い重い・・・

Posted by: 野田篤司 | January 20, 2007 at 08:41 PM

もう随分前、100万画素ぐらいが全盛だった時代だと思いますが、このような発想からこのデジタルバックのような物を製品化しようと思い、当時の類似商品を色々調べた事がありました。
結果的には当時としてはある意味優れた物が既に商品化されており私の方では開発までに至らなかったのですが…。
確かフィルムの缶を挿入する部分の形状とフィルムの巻き取り部分の形状とその間のシャッターが開く部分にCCD画素がある形状とが一体化されたパッケージとなっており、カメラの方への改造は一切無しでそのパッケージを組み込むだけでデジタルカメラになるものでした。
この記事を見て検索してみましたがなかなか見つかりません。
さすがに今はもうやってないのかもしれないですね。

Posted by: | May 10, 2007 at 03:34 PM

7~8年前に特許検索しましたら国内大手メーカが既に出願していました。ボディやレンズの使いまわしになるので商売にはしないでしょう。他社の発売防止のための出願だったとおもいますよ。

Posted by: 斉藤 | November 23, 2007 at 05:03 PM

斉藤さん、ようこそ。
なるほど、カメラ大手メーカーが、中小メーカーなどからデジタルパックを出さないように抑制のために特許を取っていましたか!
じゃあ、特許の切れる20年後(現時点から12・3年後)までは、デジタルパックは出ませんね。
12・3年後じゃ、フィルムカメラのボディも無くなっていますねえ。やはり、駄目ですかあ。

Posted by: 野田篤司 | November 24, 2007 at 09:07 AM

 これ、「電子フィルム」というのは考えられてないんでしょうかね。
 撮像素子兼記憶素子がフィルム面にコートしてあって、普通のフィルムとそのまま置換できる。撮影後は巻き戻して専用のスキャナを通すと画像を読み取れる。リセット処理をすると露光前の状態に戻る――みたいなもの。
 CCDみたいに格子状の配線があるんじゃなくて、もっとアナログ的な、光に感応して状態を変える物質を塗布するだけでいい。状態が電子的に読み取れて、初期化が可能なら。
 以前うちにきた某新聞社カメラマンは、大学時代の研究でフィルムを自作していたと言ってました。わりと手作業的に作れるそうです。電子フィルムもそうやって作れないかなあ、と思うのですけど。

Posted by: 野尻抱介 | December 14, 2007 at 06:54 PM

野尻さん、
MOとかDVD-RAMの素材は温度とか磁気によって、同じレーザーでも読み出しに使えたり書き込みに使えたりしますよね(本当は、レーザーを強くして温度を上げた時に磁気を使って書き込みができる・・とかでしたが、詳細は忘れました)

それと同じとは言いませんが、室温レベルとか磁気の無い状態なら、光に反応し、高温や低温もしくは強磁気中なら読み出せて、ついでに消去して元に戻せる物質が、フイルム上に塗布できれば、良いんですよね。
それがあれば、35ミリ用のパトレーネに入れておけば普通のカメラに使えるし、野尻さんのすきなMINOXサイズや、大判・中判大に切って使えりゃ、色々なカメラに使えますよね。
それをフイルムスキャナのような現像機(?)に入れれば、温度か磁気かを使って、データを読み取って、リセットしてくれると言う訳。
良いなあ。

野尻さんの言うように、格子状に均一にCCDを配置するのは、ベストとは思えません。フジが一部のデジカメでやっているように、CCDの画素サイズを変えて、ハニカム状に配置した方が、ダイナミックレンジもMTFも向上するはずです。
本当は、アナログ的と言うか、粒子を大きさも配置もランダムに「塗布」した方が、「絵」としての深みが増すと思いますよねえ。

Posted by: 野田篤司 | December 15, 2007 at 11:46 AM

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