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November 21, 2006

スランプ

E074スランプである。
11月18日の土曜日は、快晴で風もなく、絶好の飛行日和であった。
もちろん、早朝から、模型飛行機を飛ばしに行ったのだが、どうにも調子が出ない。

飛ばした機体は、スパン 45 センチのビーグルⅡ世号である。

前回は 24センチプロペラでゴムが多すぎたので、21センチのプロペラに戻した。直径は以前と同じでも、新たに作り直した新作の 21 センチの折りペラである。
ゴムの量は前回より少ない。が、以前、21センチ・プロペラを使って居た時より、2割ほど多めにした。(後から考えると、これが良くなかった)

主翼は、「への字翼」と「ジェデルスキー翼」の二つを交互に飛ばした。

ところが、飛ばない。
動力飛行時に勢いがないばかりか、モーターラン時間が短い。ゴムの量を増やしているのに、これはどうした事か?

滑空は、「への字翼」と「ジェデルスキー翼」とも安定して居るようだが、そもそも高度が十分に取れて居ないので、満足に滞空時間を延ばすことができない。

結局、何度も飛ばしたにもかかわらず、最高タイムが、14秒台と言う惨めな結果に終わった。

後から判ったのだが、量を増やし長めにしたゴムは、胴体内部でトグロを巻いて、それが細い胴体内部壁に引っ掛かり、ゴムが解けるのを防いでしまったようだ。
ビーグルⅡ世号の胴体の内径は 18mm しかなく、それが原因だ。同じく胴体では、ゴムのフック間の距離が 215mm と余りにも短い事も問題になっている。

どうも、最近、スランプ気味だ。
折りペラを新造した辺りから、ダウンスパイラルに入って居るようだ。
プロペラを強力にした分、ゴムを増やそうとした事が、今度は胴体の細さとフック間の短さと言う問題を露見させた。
胴体を、25mm 程の内径に太くし、フック間を 350mm 程度にすれば良さそうだが、そうすれば、また他の悪い点が露見するかもしれない。
そもそも、ビーグルⅡ世号は、狭い場所で飛ばせるように設計したはずなのに、それをスポイルしているのかもしれない。

どこかで、このスパイラルを断ち切らなければ行けない。
だが、一方で、ゴムを増やすとか胴体を太くするとかと言った何かをしなければ、スランプを脱しないような気もする。
どっちが、正しいんだろう。

悩んでいること自体が「スランプ」そのもののような気もする。

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Comments

動力ゴムのたるみ対策
最近のゴム動力機はゴムの分量が少量に制限されたものが主流なので、相対的に大量なゴムを積み込む場合のトラブル対策は必要なくなり、同時にその対策や知恵も忘れられてしまいました。
昔はゴム重量の制限がなかったので、現在30gのゴムで飛んでいるF1B級に150g!!!のゴムを積んでいました。機体の大きさ(全重量と翼面積)は、基本的には同じです。
この時代は胴体断面積の下限が規定されていたので、太い胴体(80mm角くらい。現在は30mmくらいのパイプ)でしたが、それでもゴムが中でとぐろを巻いたり、ゴムの巻きこぶが前後に移動して重心位置が変わることは悩みの種でした。

その対策のひとつとして「ホワイト・システム」があります。多分ホワイトさんというモデラーが発明したのだと思います。
これは、ゴムの条数が4の倍数でないと出来ないのですが、
 1、条数が半分で、長さは2倍のゴム束を作る。
 2、そのゴム束を、逆方向(通常は反時計になる)に100回程度捲く。
 3、中央より2つ折にして普通方向(通常は時計方向)に捲く。
   (自然に巻きつくはず)
 4、まきが戻らないように、両端を糸で結ぶ。

以上の方法によって、動力ゴムが編まれたような状態にまとまり、束の長さは10~20%短くなります。
昔は糸ゴムが主流で、大型機では50条以上でしたから、編んだような状態だと動力ゴムの扱いがよくなり、よく使われていた方法です。
ライトプレーンではゴムの垂れ下がりが減り、空気抵抗が多少少なくなったはずです。
機体のフック間隔に比べて、動力ゴムが20%以上長いと、効果は薄くなりますが、それ以下の場合ならば「とぐろ」や「「たるみ」にたいして効果があると思います。

但し抜本的な対策としては、胴体を太く、長くする必要がありそうです。

Posted by: 趣味際人 | November 29, 2006 04:53 PM

趣味際人さん、いつも有難うございます。
ゴムの巻き方にも色々あるのですね。

結局、胴体のゴム収納部を太く長くすることにして、材料をそろえた終わったところです。昨日、新規の胴体の展開図を書き終えました。後は、作るだけです・・が、なかなかまとまった時間がとれません。困ったものです。

Posted by: 野田篤司 | December 03, 2006 09:18 AM

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