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August 27, 2006

またまた、ジェデルスキー翼に挑戦

E066145センチ級ゴム動力機「ビーグルⅡ世号」にジェデルスキー翼を作った。
以前、50センチ級ゴム動力機「ビーグル号」にジェデルスキー翼を作ったのが、ここここに紹介している。
これらを見れば、以前、作ったジェデルスキー翼は、作るのが大変な上、強度不足なわりには、簡単な「への字翼」に比べ、決定的な優位性が見出せなかった。
だが、少なくとも揚力係数の向上など、高性能な翼型の片鱗だけを見たように思えた。

あれから、ジェデルスキー翼をあきらめた訳ではなく、今回、再び挑戦した。

前回のジェデルスキー翼の最大の欠点である強度不足を解消するために、スパー(桁)に 1.8ミリ径のカーボンロッドを使った。

E0662以前のジェデルスキー翼は、左右別々に作り最後に接合したが、今回作ったジェデルスキー翼は、展開した形状を、一枚のスチレンパーパーから切り出している。
ユニオンから購入できる 0.5ミリ厚の 500ミリ×280ミリのスチレンペーパーから、ちょうどジェデルスキー翼の展開形状が切り出せる。と言うより、最初から、一枚のスチレンペーパーから展開形状が切り出せるような大きさに「ビーグルⅡ世号」の大きさを決めたと言っても過言ではない。

できあがったジェデルスキー翼は、 7.5グラムであった。同じ大きさの「への字翼」が 5.8グラムだから、1.7グラム重くなっただけである。

早速、今朝飛ばしに行った。(昨日の土曜日は、朝のうち雨だった)
カーボンロッドを使ったスパーのおかげで、強度は十分のようだ。むしろ、「への字翼」よりも剛性が上がっている。
時間があれば、十分に調整したのだが、今朝は息子が作った45センチ級「新ライトプレーン」の飛行がメインだった上、風が出てきたので、ジェデルスキー翼のテスト飛行は僅か3回のみだった。
安定して飛ぶのだが、滑空時の左旋回が急過ぎる。

「また、垂直尾翼の大きさを調整しなければならないかなあ」と思っていたが、帰宅後調べてみると、左翼がねじり下げの状態で歪んでいた。早速、歪みを修正する工作を行った。次回の飛行が楽しみである。

今後は、時間をかけて、十分に調整しようと思う。新しい機体なり翼なりを作っても、安定して飛ぶようになるまで、数週間から数ヶ月は必要だと言う事が、良く判ってきた。
現状では、ジェデルスキー翼の決定的な優位性は見出せてはいないが、しばらく熟成させて様子を見たいと思っている。

ところで、本編とは全く関係無いが、今朝、いつもの河川敷に行く途中でロータス・エランを見た。クーペタイプのエランだった。走っているエランを見たのは久しぶりである。
と思っていたら、帰宅時は、カニ目のヒーレーを見た。こっちは、もちろんオープン2シーターだ。
どうしちゃったんだろう。なんかのイベントでもあったのだろうか?

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Comments

>ところで、本編とは全く関係無いが、今朝、いつもの河川敷に行く途中でロータス・エランを見た。クーペタイプのエランだった。
ものすごくどうでもいい上に嫌われる薀蓄。
ロータス・エランは1960年代の英国車故(ご覧になったのは初代のエランですよね?)、日本での慣例の車体形式の呼び方とは違っています。
いわゆるオープンはDrop Head Coupe、屋根付きはFixed Head Coupe、どちらも実はクーペなのです。
Coupeはフランス語の「切断」から来ていて、車体を短く切り縮めた軽快な車を意味し、もともとは屋根の有無とは関係ない概念だったのです。

Posted by: ROCKY 江藤 | September 04, 2006 10:41 PM

クーペって、そう言う意味だったんですか?
てっきり「屋根付きのスポーティな車」だと思っていました。
ベンツの SSK の K(クルツ・Kruz) も「短い=ホイールベースの短い車」の意味だって聞いたことがありますが、これも同じ意味なんでしょうか?
そうだったら、ルパン三世の車も「クーペ」って事になりますよね。

ところで、私の見たエランは、もちろん「初代」エランです。ロータス製のDOHCエンジンを FR に搭載した車です。いすゞ製のエンジンを FF にした奴じゃないです。

Posted by: 野田篤司 | September 12, 2006 11:21 PM

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