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July 24, 2006

蒸気機関車

E064昨日(7月23日)、宇宙作家クラブの例会と言うことで、成田ゆめ牧場の敷地内にある羅須地人鉄道協会に、また行った。タイタンパーで紹介した場所である。

今回は、保線工事ではなく、運転を体験するために行ったのである。

石炭に火を付け、ボイラーで湯を沸かし、蒸気を上げるところから始めた。常温の水の状態から、機関車が走れるまで、2時間くらいかかる。2時間と言うと相当時間がかかるように思えるが、羅須地人鉄道協会の機関車は小さいので早いほうだそうだ。国鉄時代の蒸気機関車だと、まる一日かかるそうだ。

蒸気圧が上がると、運転体験である。
蒸気機関車の運転は思いのほか簡単で、操作するのは「ブレーキ」と「前後方向を決める逆転器」と「スロットル(シリンダーに送る蒸気の圧力を調整するレギュレーター)」だけだ。ガソリンエンジンの自動車のようにクラッチやミッションのように複雑な操作は必要無い。これは蒸気機関の回転数に対するトルクの特性が、低回転ほどトルクが高いという理想的な特性だからだ。

前進方向に逆転器を操作し、ブレーキを外し、スロットルを操作すると出発だ。
いや、一つ忘れていた。出発の合図に「汽笛」を鳴らすのだ。

汽笛を鳴らして出発する。
カーブや上り坂下り坂に合わせて、スロットルを調整する。踏切前では、汽笛を鳴らす。
橋を越えたら、もう一周だ。
ぐるっと一周するのが、アッと言う間だ。
これは楽しい。

自分の順番が終わると(私は子供なもんだから、いの一番で運転した)、他の人が運転する間、客車に乗っている。
野尻さんや笹本さん、松浦さん、あさりさん、小林(伸光)さんなど、いつものメンバーと話が弾む。
「模型飛行機の垂直尾翼容積比が、どうたら」とか
「八谷さんのメーヴェって、きれいに飛ぶんだよ。こんどスキー場か何処かで御披露目飛行をやるみたいだよ」とか
「(指さしながら)このへんを小川(一水)くんとタイタンパーしたんだ。小川くんも来れば良かったのに」とか話した(ブログの話題ばかりだなあ)

皆が運転し終わると、火を消し、湯を抜き、掃除をする。

いやあ、楽しかった。

将来、こんなノリで素人が集まってロケットを打上げられるようになったら良いなあと思った、本当に。

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Comments

 こういう小型の蒸気機関車は楽しそうですね。動く原理など、分かり易い反面、これを設計した人たちの英知には感動します。どうやったら逆転できるとか、加速減速をどうするか、など、最近のコンピュータ制御では楽しめない面白さです。ライブスティームの模型蒸気機関車にはまる人の気持ちはよくわかります。
 自動車はだんだんコンピュータ制御が増えてきて訳がわからなくなってきました。エリーゼだってエンジンには手が出せません。せめて自転車のロードレーサーを分解したり組み立てたりして遊んでいます。

Posted by: はかせ | July 31, 2006 at 08:55 AM

いや、全く、その通りですね。
逆転器なんて、良くこんな機構で前後の制御ができるだけじゃなくて、バルブ開閉のタイミングまで変えられると思ってしまいます。(何と可変バルブタイミングなんですよ、蒸気機関車って。低速の時は、より長い時間バルブが開き、トルク重視になり、高回転時はバルブの開いている時間が短くなって、ロスを少なくする仕組みになっています。VTECですね、まるで。もちろん、コンピュータが制御するのでは無く、人間が開閉タイミングを制御するのですが)

自動車のエンジンも、キャブレターの時代の方が手が出せて面白かったかもしれません。
はかせさんのエリーゼと同じくローバーKユニットの付いた私の車のエンジンも、せいぜいエンジンオイルをチェックするくらいしか、手が出せません。

Posted by: 野田篤司 | August 06, 2006 at 04:11 PM

 高校時代に近所に保存されているD51の図解を書いたのを思い出しました。http://www.k3.dion.ne.jp/~jyl2142/d51/sikumi.htm
 今見ると膨脹受けの説明がないとか思いますけど、追々なおしていきます。逆転器の仕組みが分かるまで私もずいぶん時間がかかりました。あんな調整の必要な摺動部分ばっかりのメカが戦争中に1週間に1台作られていたんですね。まあ、アメリカはその間にもっとどでかい蒸気機関車ビックボーイとか、ディーゼル機関車をがんがん作っていたんですが。
 実は、こういう蒸機の本当に蒸気機関で動く模型(ライブスチーム)を整備してくれていた先輩がご高齢で亡くなってしまいました。もっといろいろお話を伺っておけば良かったのですが、昔気質の人でなかなか私なんぞと無駄話はしてくれませんでした。
 妻のおじいさんも戦時中の船員だったのですが、亡くなってしまいました。歴史のほうに追いやられていく過去の記憶をどうやって残すか、自分の無力にため息ばかりです。

Posted by: 米田淳一 | August 27, 2006 at 01:45 PM

D51の図面や「よねでん線」を見させてもらいました。素晴らしいですね。
ところで、米田さんは、お幾つくらいでしょう?
レイアウトが妙に懐かしい雰囲気を出しておられるので・・

Posted by: 野田篤司 | August 27, 2006 at 06:02 PM

なんというか、今月の3日で33歳になってしまいました。あれやこれやと手を出しましたが技量があがらず日々苦しんでおります。おはずかしい。

Posted by: 米田淳一 | August 27, 2006 at 09:52 PM

米田さん、33歳ですか。まだ、十分お若いですよ。
いえ、米田さんのお作りになったレイアウトが懐かしい雰囲気を出しているので、私と同じ世代(私は現在46歳です)かと思ってしまいまして・・・・
これからも、よろしくお願いします。

Posted by: 野田篤司 | September 04, 2006 at 07:37 PM

 いえいえ、こちらこそ、野田さんも46歳とは存じ上げませんでした。精神的に活力にあふれた方だなあと以前から思っておりましたが、お歳は存じ上げませんでした。
 レイアウトとかは私自身幼稚園の頃ながら国鉄時代のテルファーとかの記憶があるところなのと、ノスタルジーが好きなので、ついついそうなってしまいますね。
 ものすごい技術革新があっても、どこかそこに人の思いが入っていて欲しい、そういうのが私の小説など表現活動の基本です。あとヴェルヌの『想像し得ることはいずれ実現する』なんて言葉も私としては確信してますので、いつかそういうノスタルジーとハイテクが共存する世界を願ってます。
 うちのプリンセス・プラスティックっていう小説でも、22世紀なのにMGを搭載した軽便電車を出してますし、地上側からすべて制御できるはずのリニア鉄道でもあえて運転士を乗せたりしてます。
 腕が追いつかないのが悔しいのですが、野田さまと趣味が合いそうで嬉しいです。
 こちらこそ、これからもよろしくおねがいします。

Posted by: 米田淳一 | September 04, 2006 at 09:28 PM

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