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June 08, 2005

Debian Sarge 登場!

e013待ちに待った Debian Linux の新バージョン Sarge が、6月6日に安定版としてリリースされた。
私にとっては、Windows の次世代や MAC がインテル CPU なるとか、プレステ3のニュースよりも、何よりも待ち望んでいたのが、Debian Sarge の正式公開である。

フリーの UNIX 系(正式には UNIX とは言うてはならんのかな?)としては、386BSD の頃から色々試してみた。FreeBSD や NetBSD も試したし、Linux は、SLS の頃から、使っている。Linux Zaurus も、そのひとつかもしれない。だが、正直、Windows に取って代わる決定打と呼べるものは、無かった。
上記の OS、特に、BSD 系は、サーバーのように CUI 的使い方をするうちは問題ない。が、GUI を駆使した Windows 置き換えとしての使い方には力不足だった。

Windows 置き換えの OS としては、日本語環境に定評の有る Vine Linux を長く使った。また、 Vine の元となった RedHat (無料版)や有償のものでは TurboLinux10D なども使ってみた。だが、どれも決定的と思えなかった。
強いて言えば、無料版 RedHat Linux の最終バージョンとなった RedHat Linux 9 は、「これなら、Windows 置き換えになるのでは?」と言う力強さが感じられた。だが、 RedHat Linux の無料版は打ち切られ、それも夢と消えた。有償版の RedHat Linux はビジネスユースはともかく、個人的な使い方には無料版が望ましいし、また、無料版 RedHat Linux 9 の後継と言われる Fedora Core は、なんとなく頼りない。
そんな中、Debian と出会った。(正確には、まだ RedHat Linux 9 が在りし頃だった。)

長く、家庭内サーバーとして使っていたノート PC が熱暴走で死んだ。数年前の猛烈な猛暑の中である。
その PC は、FreeBSD を入れて、24時間運転をしていた。
急遽、他の PC をサーバーにすることになったが、前の PC の FreeBSD は、相当古いバージョンだったので、更新することにした。FreeBSD は、バージョンが古くてもサーバーとしての使い方なら、安定性等の問題は無いのだが、常時インターネットに接続している以上、セキュリティーホールの不安はある。
だから、これを機会に、OS を一新することにした。

サーバー用に良い OS が無いかと物色していたところ、「Debian の評判が良い」との噂を聞いた。
以前から、Debian の事は知ってはいたが、プロジェクトの最初のうちのディストリビューションは良い噂を聞かなかったのと、インストールが難しいと聞いていたので何となく避けていた。
「まあ、駄目元で試してみるか!」と、Debian の安定リリース版の Woody のインストールに挑戦した。インストールは噂に違わぬほど難しく困難だった。
だが、一度、インストールできると、これ程使いやすい OS は無いほど、使いやすい。特に、apt-get によるパッケージの管理が最高だ。それまで、rpm か、ソースからのコンフィグ/メイクしか知らなかったのだが、apt-get なら、常に依存性を保ったまま最新版にアップデートできる。アプリケーションのインストールと、Winows アップデートを組み合わせ、もっと使いやすくしたものと言えばイメージがつかめるだろうか?(ただし、apt-get は、使用環境にインターネット常時接続を必要とする)

だが、いくら良くできていても、Debian Woody が良いのは、サーバーのような CUI 的使い方の範囲の話である。Woody にも GUI 環境が無い訳じゃないが、古くて、とても Windows 置き換えになるようなモノではない。

Sarge は、Woody の次のバージョンとして、GUI 機能の強化等が期待されていた。
実際、Sarge は、長い間、テスト版として使うことができ、私も家庭の PC の3つにインストールしているのだが、「これは使える!」と言うレベルになっている。
また、この間に OpenOffice や FireFox、ThunderBird と言ったオープンソースのアプリケーションも整い、いよいよ、「Windows 置き換え」も現実味を帯びてきた。
GUI を使ったプログラミングも、Qt を使えば、Winodows より楽だし、Zaurus とソースコードをかなり共通化できる。
だが、テスト版の Sarge には、安定性に不安がある。自己責任で使うしかないので、とても人に勧められなかった。
だから、 Sarge の安定板としての正式公開(リリース)を待ち望んでいた。

Sarge のリリースは嬉しい。だが、正直、文句もある。 Sarge の正式公開は、少なくとも1年くらい前にやって欲しかった。無料版 RedHat Linux 亡き後、Linux 界は混迷を来し、衰退の兆しすら見られるからだ。
真打ち Sarge の登場で、再び光明が見られるかもしれない。しかし、時は既に遅いかもしれない。

私が、Debian Sarge のような無料版 OS (オープンソースの OS )を望んでいるのは、マニアックな趣味からだけではない。
一つは「個人使用の PC には常に最新版を無料で使えるようにすべきだ」と思っているからだ。
もう一つは、「Windows では、使えなくなっているような本当のコンピュータとしての使い方」が、Linux ではできるからだ。

今度の週末は、リリース版の Sarge のインストールをしなくては。
もっとも、「apt-get dist-upgrade」だけで終わりかもしれないが。

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