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May 24, 2005

理想のPDA(その6)

z006
私の場合、長期的な ToDo が、なかなか実行に移せないと書いたが、その理由の一部は、長期的な ToDo の中には作業時間が長すぎるモノがあるせいだ。
作業時間が数分や数時間以内で納まるなら、短期的な ToDo として処理できるが、数日以上の期間に渡ると、そう言った処理ができなくなる。

それなら、長期間に渡る作業を、短期間の作業に分解すれば良い。
イラストは、海外旅行の準備を分解した物である。もともと、海外旅行の準備くらい、大して時間がかからないが、それでも数日以上のかかるし、パスポートが期限切れで再発行が必要になると、ずっと時間がかかる。

図の色分けは深い意味は無い。ただ、矢印は、「青矢印は作業開始のトリガー」「緑矢印は論理的順番」「赤矢印は物理的順番」みたいにしておいた。つまり、とりあえず、パスポートの期限確認をしないと、航空券購入ができない(別にパスポートが無いと購入できないと言う決まりがある訳じゃ無いが、心理的にパスポートの確認もせずに、何万から何十万円するであろう航空券の購入はしないと思う、多分)とか、着替えを用意をしてから、実際の荷物の詰め込みをするとか言ったものだ。

こう言った絵を描いて、「やるべき事」を細かい単位に分解すること自体は有効だ。
このような絵の描き方は、昔から色々とあった。PERT とか CPM とかガントチャートとか、色々な絵の描き方や流儀がある。イラストの絵は、相当いい加減だが、「ネット図」的な絵だ(詳しい人から、「そんなもん、ネット図じゃない」と怒られそうだが)。
また、そう言った図を描くためのソフトもある。マイクロソフト・プロジェクトが有名だが、PDA 用のソフトでも Palm 用に Progect(Project のスペルミスではない)と言うソフトもある。

こう言った色々な種類の図を、紙のシステム手帳に描いたり、色々なソフトを使って描いたりして試したことが何度もある。が、どれも上手く行っていない。

システム手帳など、紙に描いた場合は、変更等がやりにくい。
マイクロソフト・プロジェクト等のPC用のソフトは、そもそも大規模プロジェクト用の管理ソフトだから、個人の ToDo 管理には大袈裟すぎる。Palm 用の Progect は、個人用に作られて居るのだが、図は描けず、箇条書きにするだけのソフトで、物足りない。
今使って居る Zaurus 用には、適当なソフトが無いので、プログラムを自作してみたが、これも上手く行っていない。

どうも、このような「ネット図」を描くこと自体が問題ではなくて、その使い方に問題がある気がする。

一般的にネット図等を描く時は、「最初に、細分化する作業を全て洗い出す」事から始めなければならない。
ところが、個人でやる場合、一々細かいところまで考えるのは後回しにして、やれるところから始めて、「走りながら考える」事が多いだろう。
また、途中で気が変ったり、作業を進めて居る内に、新たな作業の必要性に気が付いたりして、変更が必要になる。

大人数で大規模プロジェクトを遂行して居るなら、実行途中の頻繁な計画変更は、混乱の元だから是非避けるべきだ。

しかし、個人の場合、自分以外に迷惑をかける人も居ないのだから、頻繁に計画を変更する。
ここで、下手に「ネット図」なんか描いて居ると、頻繁な変更に対応できないものだから、実際の作業と、どんどん離れて、役に立たなくなる。
また、最初の段階では「パスポートの期限が迫って居る場合」とか「ホテルの予約ができなかった場合」とか、色々なケースを想定する必要があるだろう。もちろん、あらゆるケースに対して細かい対処方法を用意することは無いが、ある程度は考えておくことは大事だ。

残念ながら、今まで色々なソフトを試したが、「頻繁な変更」や「想定ケース毎に計画を作る機能」で満足できた事は無い。
紙に描く場合は、「頻繁な変更」は難しい。「想定ケース毎に計画を作る」ためには、ケース毎に何枚も描くだけなのだが、ちょっとだけ違うけど同じような図を何枚も描くのは面倒だ。

だから、
・個人用だから、扱える規模は小さくて良い
・その代わり、状況に応じ、頻繁な計画変更にはフレキシブルに対応できる
・想定されるケース毎に、複数の計画を同時に管理できる
ような PDA (Zaurus) 用のソフトが欲しいなあ、と思って居る。

でも、一方で、上記のような理想的なソフトがあっても、それだけでは駄目な事も分かって居る。

ちゃんと「細分化された ToDo」できても、それを実行に移さなければ意味が無い。
私の性格から予想すると「ToDo が細分化」された事に満足して、いつまでも実行しないに違いないと思うのだ。

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Comments

 小説を構想する時、海外旅行の図と同じような図を描きます。これはKJ法でいうところの発散段階には役立ちますが、収束段階ではまず不要です。ある構想がまとまる時、図など見ていません。途中のロジックは意識せず、頭の中でいきなり結論が出ます。野田さんもそうじゃないでしょうか?
 ある構想がまとまったり問題が解決する時って、すべてが頭に中に収まってぐるぐる回せるようになった時ですよね。図などの外部記憶に頼っているうちは、いい結果が出ません。
 だから問題を分析するツールは、その要素を頭にぶちこむためにあって、TODOとは別のものじゃないかと。TODOというのは、結局、素朴な備忘メモに徹していればいいんじゃないのかなあ? 
 ただ、「ToDo が細分化」された事に満足しちゃう感じは確かにあって、それは文具マニアの遊びとして取り組みたいような(^^)。私はA4のコピー用紙をミウラ折りにして持ち歩いて、そこに図を描いたりします。

Posted by: 野尻抱介 | June 02, 2005 12:12 AM

コメントが遅れて申し訳ありません。
野尻さんの言うように私も結論はいきなり出ます。いわゆるインスピレーションでしょうか?
ですから、発想そのものには、こう言った図は役に立たないと思います。
役に立つとすれば、
・発想前に「何が問題点か、やるべき事は何か」を羅列し、表示し、明確にする
・発想後に「何が解決したか、結論付けたか」を忘れないようにする
でしょう。
つまり、野尻さんの言うように「備忘」録に過ぎません。
ただ、「素朴な備忘メモ」ではなく、もうちょっと凝ってみたいとも思います。
これも「マニアの遊び」かも知れません・・・

Posted by: 野田篤司 | June 12, 2005 10:45 AM

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