November 29, 2009

Grape-DR

E187先日、三鷹の国立天文台に行った時、昼食を食べていたら、偶然、牧野さんに会った。
チャンスなので、現在、開発中の Grape-DR を見せて欲しいと頼んだところ、快く見せてくださった。最近、「仕分け」での次世代スパコンの凍結とか、色々と忙しいところを見せていただいて、大変有り難い。

Grape-DR が、スパコンなのかは意見が分かれるところだと思うが、要は超小型の計算機を思い切りたくさんネットワークで結んだものだと思えば良いだろう。一つ一つの計算能力は小さくても、それらが合わさると強力になると言うアレ。だから、凍結された次世代スパコンよりも、ずっと低コスト。

で、Grape-DR を見せてもらったのだが、部屋中に、レストランなどで使う食器棚用のステンレスラックが並び、その上に、基盤丸出しの状態で沢山のコンピュータが置いてあり、それらが高速ネットワークで接続されていた。
以前見せてもらった Grape-6 と同じで、相変わらずのガラクタ状態。知らない人が見たら、絶対世界有数の性能を誇るコンピュータだとは思わないだろう。
まだ、100%の性能ではないかもしれないが、久々に見た Grape は、ちゃんと動いていた。ちょっと安心。

ステンレスラックに乗っているコンピュータ一つ一つは、秋葉原で普通に売っている i7 マザーボードだ。ただし、拡張スロットに Grape-DR ボードが刺さっている。このボード上には、4つの Grape-DR チップが乗っていて、それぞれのチップには、512 個の計算機が入っている。つまり、一枚の Grape-DR ボードには、2048個の計算機が入っている事になる。これを付けたコンピュータが大量に超高速ネットワーク(イーサネットではない)で接続されている。部屋中にあるコンピュータの中にある計算機の個数の合計が、一体いくつなのか・・・私には判らないけど、相当な数だろう。

さて、 Grape-DR ボードが、グラフィックカードの GPU に似ているなあと思ったら、正解。ただし、ハイエンドの Geforce GTX 295 でも、480個の計算機しか持っていないから、Grape-DR ボードの方が遥に数が多い。
だから、グラフィックボード付けたコンピュータを集めて、ギガイーサネットワークで結んだら、それなりに高速計算できる・・・って書こうとしてたら、実際に、長崎大で、それをやったってニュースが流れているね。

むしろ、思うのは、そう言う本当に色々と挑戦している人たちの研究室って、ごちゃごちゃとしていて当然なんだけど、一般的には「高性能なコンピュータは大きくて綺麗で整理されている」って思われているのかもしれない。
そう誤解される程度なら良いんだけど、逆に「大きくて綺麗で整理されているコンピュータでないなら、高性能ではない」なんて思われているかもしれないところが怖い。
まあ、他人ごとではなくて、私の業種でも、人◯衛◯を作るのに、防◯服やク◯ーン◯ームが不可欠なんて思われているかも知れないけど・・・・・ははは。

科学者って、白衣着ていると言うイメージが先行しているけど、実際に研究している人は作業着だよ。
で、ジーンズは元々作業着だから、意外とジーンズはいている人が多いんだ、本当。

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November 23, 2009

ロボコンとMake Tokyo

E186昨日は、両国の国技館へ高専ロボコン決勝戦を観に行き、今日は大岡山の東工大に Make Tokyo 04 を観に行った。

高専ロボコン
今年も息子と観に行った。1999年から毎年(一回だけ都合で行けなかった年があるが)だから、もう10年だ。
昨日は雨まじりの寒い日であったこともあり、観客の集まりが悪い。
いや、正直、ここ数年、観客が減りつづけていることが目に見えて判る。
もの作りは人気がなくなっているのかなあ・・・と、不安になる。

今回のテーマは、ダンス。
各チーム、なかなか、良い。

ただ、全体的に教育色が強くなりすぎて、おもしろく無くなっているのか??

ロボコン大賞は、ビックリ!
教育的配慮半分、逆にぶっ飛んでいるのが半分。
どこをどうビックリしたのかは、放送の後にする。
放映は、
12月28日 22:00-23:13 NHK総合
1月1日 10:00-11:30 NHK BS2

Make Tokyo 04
こっちも息子を連れて行く。
すごい人。
ロボコンより人が多い・・・わけは無いか。
さすがに、国技館の方が、Make Tokyo 04のメイン会場の東工大体育館より遥に広い。

それでも、活気が違う。
教育色なんてあったもんじゃない。皆、フザケたものばかりで、はちゅねがネギ振ったり、パンツが羽ばたいて飛んだりとか・・と思っていたら、東工大の研究室や大手メーカーの出展もあった。
特に、ナショナルインスツルメンツとかサンマイロシステムズとかの大御所は、大御所なのには、ちゃんと空気読んでフザケたような展示をするところに余裕が見える。

もちろん、ニコ動技術部など、やりたい放題。
その中に野尻さんが居て、パンツを飛ばしていた。 ああ・・・

まあ、「フザケた」とは書いたけど、こうゆう活気ある自己表現が一番だ。
どうも最近、高専ロボコンは教育的になりすぎていて、生徒の自己表現とか少なくなっているような気もするし・・

最近流行りの透明標本をお土産に買ってしまった。

ところで、Make Tokyo、意外なほど女性が多い。
ロボコンの方は観客の女性の多くjは、出場者のお母さん世代。
ところが、Make Tokyoを見にきたり、参加している女性は、若くて可愛い子も多い。
自由に好きなもの作っている人は輝いて見えるのかな?

思わず、野尻さんに「頑張らなきゃ!」って言ってしまった。
(何を? 頑張る?)

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November 21, 2009

SmartQ5 を実用に使う

E185以前、SmartQ5 の無謀な挑戦と言うコンテンツでも書いたように、SmartQ5 を何とか実用で使おうとしている。今回は、途中経過と言うか、現状報告だ。

システムの安定性
前回のコンテンツでも書いたように、私は未だ Android は使っておらず、Ubuntu をベースとしたファームウエア Ver 5 で、SmartQ5 を使っている。
この状態の SmartQ5 で、一番困るのは、システムの安定性だ。突如ハングアップすることや煉瓦化することは無いのだが、起動に失敗したり、サスペンド状態から勝手にシャットダウンするのには困ったものだ。

起動に失敗するのは、ファームウエア Ver 5 だけではなく、Android でも共通的に頻発しているようだ。起動時には、少なくとも1秒以上、電源ボタンを長押ししないと、高い確率で起動失敗が起こると、ネットにも書いてあった。
私の使用感覚では、電源ボタンは画面が真っ白になりバックライトが光るまで押しつづけた方が確実だ。ストップウォッチで測定したら、4秒96だった。1秒どころか5秒くらい長押しした方が良い。
長押しすると、起動の失敗の確率は減るが、それでも失敗が起きるときがある。その時は、本体下にあるリセットスイッチを押し、一度ダウンさせた後、ちょっと時間を置いて再起動する。慌てると、また起動に失敗するから、ゆっくりやった方が良いようだ。

サスペンド状態からの復帰は、電源ボタンをちょっと押すだけで確実に極めて短時間で復帰する。だから、普段はサスペンド状態にしておいた方が良い。
ところが、サスペンド状態にしておいても、ある程度時間が経つと勝手にシャットダウンしてしまう。もちろん、「バッテリー使用時でも自動シャットダウンしない」ように設定しているのだが、それが反映されていないようだ。時間を測ると、サスペンドしてから2時間を越えると、シャットダウンしている。せめて半日=12時間くらいはサスペンド状態で居て欲しい。

サスペンドからシャットダウンする問題は、ネット上で検索しても私以外に同じ症状で悩んでいる人は居ないようだ。私の持っている SmartQ5 個体の問題かもしれない。誰か解決方法を知っていたら、教えてください。

右クリック・エミュレートを禁止
デフォルトの状態では、SmartQ5 はタッチペンを一ヶ所で長時間クリックし続けると右クリックと判断するように設定されている。
ところが、SmartQ5 用に お絵描きアプリを改造で紹介した rgbpaint のようなお絵描きソフトを使っていると、細かい部分を書き込むときに右クリックと間違って、描きにくくなる。
本来、rgbpaint を使用中のみ、右クリック・エミュレートを禁止すれば良いのだが、その API が見つからなかったので、/etc/X11/xorg.conf の中の次の行をコメントアウトする。

option "EmulateRightButton" "1"

右クリック・エミュレートが使えないと困ると思ったのだが、それほどでもない。

日本語フォント
SmartQ5 に元々入っているフォントは、ひらがなカタカナも含めて、日本で使う漢字等は入っているので贅沢言わなければ、普段の使用には問題が無い。
しかし、中国での使用に最適化されているフォントであり、日本人が見ると多少違和感のあるフォントだ。
そこで、日本製のフリーフォント「さざなみ」をインストしてみる。
$ sudo apt-get install ttf-sazanami-gothic ttf-sazanami-mincho
インスト後、「設定」=>「外観の設定」で、 左下に「Font」のボタンを押し、元々は「Droid Sans 16」になっていたものを「さざなみゴシック」「Regular」「17」に変更すると、デスクトップだけでなく、アプリケーションで標準的に使われるフォントも「さざなみ」になる。

なお、apt-cache search で調べてみると、さざなみ以外にも、東風フォント、VLゴシックフォント、梅フォントなどのパッケージがあることが判る。試していないけど、さざなみ以外のフォントも同じように使えるはずだ。
フォントは人それぞの好き好きなので、自己責任で試してください。

デジタルオーディオプレーヤーや動画プレーヤーとして
一応、デジタルオーディオプレーヤーや動画プレーヤーとしても使える。この場合、自動サスペンドや自動シャットダウンを行わないように設定しておかないと演奏途中で止まるので注意。

ただし、デジタルオーディオプレーヤーとしての使い勝手は決して良くない。
ポケットに入れるなどして、下手に画面に触ると余計なファイルを開いたりするので、SmartQ5 にケースを自作したのコンテンツのように、カバーが必要だ。(一応、タッチスクリーンのロック機能もあるのだが、意外と使いにくいので使っていない)
でも、カバーを作ったけど、音量調節や選曲などの使い勝手も良くないので、結局普段は、ほとんど使っていない。
秋葉原を歩き回ると、999円のデジタルオーディオプレーヤーのように格安のデジタルオーディオプレーヤー専用機が手に入るので、そのようなプレーヤーを使う方が良い。

動画プレーヤーとしての方が実用性があるかもしれない。
H264のように圧縮率が高く画質の良い動画の再生は無理だが、低圧縮率で低画質の動画なら再生可能だ。2時間の映画DVDを 450M ほどにエンコードしたら、ちゃんと再生できた。これなら、SDカードに映画を何本か入れることも可能だ。同じようにテレビを録画したものやネット上で公開されている動画も低圧縮率で低画質の動画にエンコードしなおしたら、再生できる。

でも、動画再生のテストをしただけで、実際には使っていない。
DVDやネット上の動画を再エンコーディングするのも面倒だし、テレビの録画するパソコンも無い。
そもそも電車の中などで動画を観る事自体、私の生活習慣と合わないようだ。

Zaurus の代わりとして
Zaurus の代わりとして、最大の利用は、スケジュールと Todo の管理だ。
SmartQ5 に合わせて、スケジュールと Todo の管理プログラムを自作した。ruby-gtk+ で作ったので、Windows でも Ubuntu パソコンでも動作すし、データも共有化でき、同期できるようになっている。

で、確かに、ここ一ヶ月ほどの間に、自作のスケジュール&Todo管理プログラムを使うようになったのだが、実は SmartQ5 ではなく、主に Windows でも Ubuntu パソコンで使っている。
やはり、SmartQ5 はキーボードが無いから、入力はキーボードのあるパソコンの方が楽なのだ。

とは言え、SmartQ5 は小さく常に携帯できるから、スケジュールの表示・確認だけでも役に立っているとは言えるだろう。

その他の Zaurus の代わりだが、絵を描くことこそ rgbpaint で行っているが、その他のメール、Wiki、日記などはパソコンで行っている。辞書の機能は SmartQ5 にもあるのだが、Zaurus の時ほどは使っていない。

Android や OPhone
主な使い方であるスケジュールと Todo の管理だけを考え、絵を描くことをあきらめると、タッチペンよりも指を使うタッチパネルの方が良いかもしれない。それで、携帯性を重視するなら、画素数は少なくても、SmartQ5 をもう一回り小さくしてくれた方が良い。と考えると、iPhone か Android 専用端末の方が良いことになる。

冗談じゃなくて、OPhone (中国で盛り上がっている Android 端末)で、安くて(6000円くらい)小さいのが、日本でも売られるようになったら、それが良いなあ・・・なんて思い始めている。

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November 15, 2009

クロコウガイビル

E184写真の気持ち悪い生物は、クロコウガイビル(黒笄蛭)と言う。蛭と言う名前が付いているが、血を吸うわけではなく、ミミズやナメクジを食べ、人に害は無いらしい。

昨日の朝、うちの庭に居たのを妻が見付けた。
「プラナリアか?」
「プラナリアはもっと可愛いし、水の中にしかいない」
「ナメクジか?」
「ナメクジじゃないだろ・・」

結局、私がネットで、クロコウガイビルであることを見付けた。

娘が聞いた。
「どうやって、ネットで検索したの??」
「グーグルで『ミミズに似た生物』で画像検索した。その時、そっくりな写真を見付けて、たどった」

娘がつぶやいた
「その画像検索結果、見たくないな。気持ち悪い生物の写真だらけなんだろ・・・・」

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November 08, 2009

そら祭り2009

E1831そら祭り2009 in 野田に行ってきた。
八谷さんが、「メーヴェのようなもの」を展示しているというので、妻と一緒に見に行った。
写真は、ちょうどエンジンがかかった時のもの。もの凄いジェットエンジンの音がしているのだが、写真じゃ伝わらないよね、やっぱり。
今日は、地上展示とエンジンの始動だけで、滑走や飛ぶところはなし。まだ許可とか出ないのかな?
でも、一緒に行った私の妻も、「本気で噴いた時は、良い音だったね」と言うほど良かった。

その後、Uコンやラジコンと言った模型飛行機のデモ飛行の後、人の乗るモーターグライダーやマイクロライトプレーンとかのデモ飛行があった。
意外と面白かったのが、Uコン。Uコン自体は、私も40年も前にやっていたのだが、もの凄く上手な人のスタントは見ている人も楽しくなるほど。
それとコンバットも面白く、機体同士が紙テープを切り合うのも面白いのだが、それ以上に操縦者がワイヤーを絡めない様に動き回っているのが、見ていて楽しかった。

E1832今日は、天気も良く、風も無くて暖かく、飛行機が飛ぶのを見ながら、お弁当のサンドイッチを食べるのも気持ちが良かった。
私の妻は、元々飛行機が飛ぶのを見るのが好きなので、それなりに楽しめたようだ。

それでも、妻は
「飛行機が飛ぶところを見るのは、前に見た航空ショーの方が面白かったな」と・・・

??・・

って、「前に見た航空ショー」って、ファンボロー航空ショーかよ!!

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筋トレ

E182近所のスポーツクラブに入って、マシンジムで筋トレをすることにした。
自転車トレーニングに書いたように、去年は有酸素運動をして代謝機能を上げるトレーニングをしていたのだが、どうも疲れやすい。特に足が疲れる。自転車を止めて、ウォーキングにしても改善しない。
そこで、スポーツクラブに通うことにした。

最初にスポーツクラブに行った日、トレーナーの人に見てもらうと、
「血圧や体重、体脂肪と腕の筋肉は通常値、基礎代謝機能は普通以上、でも、脚の筋肉が少なすぎる」
と言う結果に。
で、マシンジムで脚力を中心に筋トレをすることになった。
てっきり、ハムスターのようにベルトの上を走るとかエアロバイクだと思ったが、そう言う有酸素運動だけだと逆に筋肉失って疲れやすくなるだけとの事。
う~~ん、そうなのかなあ。と、疑問に思いつつ、その道のプロが言うんだから、少なくとも3箇月は言う通りに、週二回以上のトレーニングを続けようと思う。
プロの言う通りだとすると、私の自己流トレーニングは、最初から方向性が間違っていた事になるね。

金を払って、スポーツクラブに通うことにしたのは、一つはプロの指導と言うか意見を聞くこと。
でも、最も大きな理由は、月数千円、六ヶ月で数万円を払って、それを損しないように無理にでも、トレーニングを続けるため(六ヶ月以内の脱退は違約金を取られる)

で、ブログに、スポーツジムに通うことにしたことを書いたのも、やはり、トレーニングを続けるため。
これだけ公言しておいて、途中で止めたら、恥ずかしいからねえ。

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October 24, 2009

SmartQ5 にケースを自作した

E1811SmartQ5 用にケースを自作した。ケースと言っても、写真のように蓋みたいになっているだけだが。
構想3日、総コスト 315円、開発期間3時間。
材料は全て100円ショップで揃えた。と言っても、新規で買ったのは、表に使った文庫本用のブックカバーだけ。
その他には、使っていなかったファイルから厚紙を取って、蓋の芯に使った。また、裏貼りに折り紙を使った。折り紙は黒紙を半分使っただけなので、他は全て余っているので、本質的な総コストは220円くらいかな?

E1812なぜ、蓋を付けたかと言うと、カバンなどに入れると液晶が傷つきそうだから。ソフトケースに入れていたのだが、やはり気になる。また、上着のポケットにMP3などを聞いているとタッチスクリーンが押されて、不要なアプリが起動したりするのが、嫌だったから。もちろん、タッチスクリーンをロックすれば良いんだが、、タッチスクリーンをロック下状態で、サスペンドしたりシャットダウンすると、二度と起動されない不具合が報告されているようなので、あえてやりたくは無い。

そんなわけで、タッチスクリーンを触らないようにゲタを履かせた蓋を作ったわけ。
蓋の分、多少大きくなって、SmartQ5 の小型軽量が多少スポイルされるが、携帯性が増した。

使い心地は、実際に使ってから、また、報告する。

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October 23, 2009

『地球移動作戦』読了

E180SF書評家の林哲也氏に「なにか面白いSFはない?」と聞いたらすすめてくれたので、『地球移動作戦』を読んだ。面白かった。傑作である。
その感想を2つの視点から・・・

一つ目の視点:普通の感想
ネタバレになるといけないから、具体的な内容に触れない範囲で感想を言う。
言っていいのは、『地球移動作戦』は、『妖星ゴラス』と言うSF映画を現代封に書き直した作品だって事くらいだろう。

50年も前の映画の焼き直しと聞いて、レトロフューチャーのオンパレードだと思ったら違った。出てくる科学考証やSFガジェットは全て最新の科学・技術で構成しなおされている。もちろん、現実の科学・技術だけにとどまらず、相当ぶっ飛んだ未来を想定したものも入っているから、『地球移動作戦』のガジェットの現実性・実現可能性は、限りなくゼロに近い。でも、元々『妖星ゴラス』自体が荒唐無稽な話であり、それを現代風にアレンジしている事は、大いに評価できるできる。

むしろ、『地球移動作戦』を読んで、懐かしさに近いものを感じたのは、科学と技術と未来に対する肯定性に満ちた明るい雰囲気だ。30年より前のSF(小説だけではなく、映画・マンガ・アニメも)には、揚々とした明るさで未来に対する期待に満ちあふれていた。ところが、いつの頃からか、未来は暗く荒廃したイメージに変わった。科学や技術は、未来を荒廃させた「悪役」に成り下がってしまった。
『地球移動作戦』は『妖星ゴラス』を下敷きにしているため、当時の未来に対する肯定性を受け継いでいるだけなのかもしれない。しかし、絶望的な状況に対し、科学と技術をもって明るい未来を切り開こうとする姿は、懐かしさを越えて、新鮮ささえ覚えるほどの感動を得た。

少なくとも私が今年読んだSFの中では『ハーモニー』(去年の作品だが、今年に入って読んだ)と並んでベストと言える。

二つ目の視点:個人的な驚き
『地球移動作戦』を読み始めてしばらくしたころ、奇妙な感覚に襲われた。

『地球移動作戦』の科学的プロットはよくできているし、次々に起こる問題に対する登場人物の対応も道理にかなっている。
私が覚えた奇妙な感覚は、登場人物が最終的に選んだ対応方法自体ではない。登場人物達がその方法を選ぶと言う結論を得るに至るプロセスに対してだ。

一般的に、「一つ一つ論理を重ねていくと、論理的な結論を得ることができる」と思われているようだ。だが、それは誤解だ。論理を重ねて結論が得られる問題など、むしろ少数だ。

まず、「ひらめき」で概ね正しいと思うよう結論を仮に立てる。その仮の結論の正しさを証明するために論理を立てと言う逆の行為を行う。「ひらめき」と言えば聞こえが良いが、実際は、経験に基づいた勘とか思いつきとか飛躍とか省略とか近似を行いながら、仮の結論を立てる。うまく行けば、すぐに本当に正しい結論を得られる。うまく行かなければ、別の仮の結論を探す。そうなれば、遠回りだ。
(将棋とか囲碁の手を考えるプロセスを思い浮かべれば理解してくれるかも知れない。もしくは積分。積分を解くのは勘とか飛躍が必要だが、微分を使えば検証は簡単にできるからね。もちろん、微分に勘も飛躍も必要は無い)

本来、結論さえ正しければ、途中段階のプロセスはどうでも良い。複数の人が、最終的に得た結論が同じものであることは珍しくは無い。だが、その結論に達するプロセスは千差万別だ。十人十色とも言える。人によって、飛躍とか省略の仕方に癖があって、プロセスには個性が出ると言っても良いだろう。

『地球移動作戦』の中で出てくる問題解決のプロセス(ネタバレになるから、具体的に述べるのは止めよう。ほんの数箇所、量にしても数行に過ぎない部分だが、気になることは気になる。)を見て驚いた。

この飛躍したプロセスと全く同じことをやる人間を知っている。それは他ならぬ私自身だ。

最初は単なる偶然と思った。だが、どう考えてもおかしい。この飛躍の仕方は、私の癖に似すぎている。

もしやと思い、後書きを見た。
後書きの最後に「設定に関する貴重な助言をいただいた野尻ボードの皆様に感謝いたします。」とあるではないか。

帰宅そうそう(私の読書の場所は、主に通勤電車の中だ)、インターネットで「野尻ボード」「山本弘(『地球移動作戦』の作者)」のキーワードで検索をかけた。検索結果を見て、一瞬で氷解した。

一年半前の野尻ボード上で、私自身が山本氏の質問に対して答えているではないか。

恥ずかしながら、情けないことに、この時点まで完全に忘れていた。
野尻ボードを読み返して、やっと思い出した。そうか「野尻ボードの皆様」には私も含まれるのか!
そう言や、今、Ruby-GNOME2 で作ろうとしている小惑星シミュレーターも、野尻ボードで山本氏に適当な軌道シミュレーターが無いかと聞かれたのが、切っ掛けの一つになったいたのだ。

しかし、情けないなあ、いくら忙しい時期だったとは言え、自分で書いたコメントを忘れていたとは。

まあ、『地球移動作戦』のような良い作品のお手伝いができたので、よしとしよう。

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October 18, 2009

SmartQ5 用に お絵描きアプリを改造

E179SmartQ5 用に ペイント・アプリ rgbpaint を改造した。
rgbpaint-sq5-madnoda.tgzでダウンロードできる。
解凍すると、
・ rgbpaint_0.8.7-0ubuntu2_arm.deb
・ rgbpaint
・ rgbpaint-sq5.patch
の3つのファイルが入っている。
最初のファイルは deb パッケージなのだが、残念ながら ファームウエア V4 用。今のところ、V5用開発環境を構築できていないので、V4用の開発環境で作ったものだからだ。V5に入れようとすると、OSが違うと文句が出て入らない。
仕方が無いので、V5 の場合は、2番目のバイナリ rgbpaint を /usr/bin/rgbpaint に上書きして使っている。
最後の rgbpaint-sq5.patch は、元々のソースコードに対するパッチだ。

どこを改造したかと言うと、普段私が使っている 640x480 の画像の絵を描きやすいようにしたことだ。
800x480の SmartQ5 のディスプレーを有効に使って、
・ フルスクリーンモード
・ 左にツールバー
・ 右にパレット
として、真ん中に 640x480 の画像をスライダー無しで表示できるようにしたものだ。
今回のイラストをはじめ、既に、このブログでも、改造した rgbpaint で描いた絵を何枚か使っている。

もちろん、フリーでGPL。改造も自由なんで、私以上に自分に合わせてもOK。
まだ、十分に叩き尽くしていないので、自己責任で使ってください。

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October 17, 2009

システム手帳の買い換え

E178システム手帳を買い換えた。
これまで、使っていたシステム手帳は、このコンテンツこのコンテンツで紹介した中国・北京で買った当時13元(約650円)の安物だった。
安物とは言え、結構気に入っていたのだが、さすがに4年も使うとボロボロになった。
Zaurusを使わなくなってから、スケジュール管理やTodo管理は全てシステム手帳を使っていた。今後はSmartQ5に移行するつもりだが、未だ途中段階だ。とは言え、スケジュール管理やTodo管理を電子化しても、メモや図を書くなど、どうしても紙の手帳の必要性は残る。と言う訳で、それなりに使える手帳を買うことした。

東京での外勤の帰りに、まず八重洲ブックセンターによったのだが、システム手帳は扱っていなかった。その足で銀座の伊東屋へ。伊東屋は、さすがに銀座にあるらしく高級品がメイン。一万円以下のものはほとんど置いていない。
結局、戻って、丸の内の丸善にて、Bindex の 7500円のものを購入した。Bindex って、結局、 日本能率協会のことなので、日本のブランドだ。日本で生産しているかは知らないけど。

こだわったのは、手帳を閉めるのにスナップではなく、革のベルトを使っていることと、リフィルを束ねるリングの直径が25ミリと大きめのものだ。革ベルトにこだわったのは、以前のシステム手帳で一番最初に壊れたのが、スナップの部分だったのが理由だ。リングの直径が大きいのは、一日毎にTodo管理をやると結構リフィルの量が増えるからだ。SmartQ5でTodo管理できれば、もう少し小さいリングでも良くなるかも。まあ、大は小を兼ねると言うから良いか。

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